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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第1話「転校生ふたり」(前篇)
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、一人と一頭は、戦友としての第一歩を踏み出したのである。
 少女が獅子に倣い、右腕を正面に突き出す。白き炎が霧散する像を脳に浮かべ、白獅子と視線を交わして合図とする。

「ホーリーライフバリア、発動!」

 発動宣言とともに、少女の周囲にたばしる稲妻が透明度を増し、彼女と白獅子を包み込む球体型の障壁として完成する。バリア展開から一瞬の後、白き炎が到達するが、障壁に阻まれてあっけなく偏向し、空気中で立ち消えた。竜の炎も、もはやそよ風と同じであった。白き竜が無力を悟り、たじろいだ。

「おお! やりました!」
『上出来だ。これで奴らも君のことを敵として認識するだろう』
「……え?」

 愛竜の攻撃が立て続けに二度、無効化される様を見ていた女学生が、怒りに体を震わせた。

『ぐぅぅ……どうしても、どう、シテモ! 私の邪魔をするのね! だったラぁ!』

 女学生の咆哮に反応し、左腕が発光する。光は次第に収束し、少女の左腕についているものとよく似た、黒いプレート状の器具へと変化を遂げる。

『デュエルでお前を倒してぇ! 私は学校へ行くのォ!』

 女学生の周囲に、灰色の霧のような障壁が展開された。

「あれって……私の左腕についているのと似てますよ?」
『あれが奴のデュエルディスクだ』
「デュエル……ディスク?」
『互いにデュエルディスクを装備して向かい合うのは、デュエル開始の合図。君も構えろ』
「ええ!? ななななにをしろと!」
『デュエル。すなわち定められたルールとデュエリストの潜在能力を示すカードによって規律された、ゲームの一種だ』
「ふぇ……ゲーム?」

 命の危機を感じていた先刻までの状況と、白獅子の口にしたその単語があまりに不釣り合いで、彼女は思わず拍子抜けしてしまう。

『モンスターカードの力を現実化させる程度のことは、デュエリストの力のほんの一部でしかない。それでもこの世界に害をなすことは簡単だが、相手もデュエリストとなれば話は違う。大抵は、君がやったようにホーリーライフバリアに阻まれて、相手に致命傷を与えることはできない』
「はぁ……」
『そこで、デュエリスト同士は、デュエルを行ってカードの力を最大限に発揮し、モンスターだけでなく、さまざまな種類のカードを駆使して相手のバリアを削りあう。そしてデュエルは、女神によって定められたカードの力の行使に付随するルールに規律される、神聖な行為だ。だからこれをゲームと呼ぶことができる』

 少女は今一つ飲み込めなかったが、それでも女学生がデュエル開始を待ってくれる雰囲気ではない。それを感じ取った白獅子は、すばやく何事か唱える。すると獅子の身体は空中に浮遊し、少女の肩の位置でとどまった。

「浮いた……獅子さんは一体何者なんですか?」
『そ
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