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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第1話「転校生ふたり」(前篇)
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、嬲り焼かれていく。もはや自分が感じているのが熱なのか、それとも痛みなのか、それすら判然としなくなり、ただ劫火に搾りとられるように悲鳴を上げ続けるしかなかった。

アズ
「んああぁ―――っ! ぎぁっ―――ヤぁっ! もうヤだあぁぁぁぁぁ―――っ! ゆるひっ―――ゆるしてぇぇぇ―――っ!!」

 許しを請う悲痛な叫びも、この煉獄が厳重なルールによって縛られたゲームの一環である以上、何の意味もなさなかった。ましてや、正気を失った女学生に、慈悲の心などあるはずもない。白竜は少女に二度攻撃を止められた屈辱を憤怒の炎に変え、少女に浴びせ続ける。
 苦痛に表情が大きく歪み、限界まで見開かれた両の眼に、死の恐怖と痛みと熱から涙が浮かび、その涙すら白炎の熱で一瞬にして蒸発する。地獄―――空襲を連想した、遺体の転がる凄惨な光景も、竜を目前にした時の恐怖も、今この瞬間彼女自身を襲っている苦痛と比べれば、生易しいものでしかなかった。自分を焼き尽くさんと荒れ狂うこの炎こそ、彼女にとって何よりもリアルな地獄に他ならない。

アズ
「あぎゅぁっ―――へぅっ―――もぉっ―――もぉ……殺してぇ……!」

 劫火の中で急速に力を失い、痙攣する少女の身体。その口から、生存を放棄する決定的な一言がこぼれ出てしまった。デュエリストとして覚醒し、超常の力で身体が強化されたとはいえ、心は普通の少女に過ぎないのだ。また強化されたはずの身体にも限界が近づいていることが、ライフポイントの急速な減少によって示されている。数値は冷酷だった。

ツキ
『あーっハハハハァ! キレイ……キレイに燃えるぅ……! こぉんなキレイな花火、見たことないわァ! ジャマ者も脂の質だけは良かったみたいねぇ!』
ナイト
『くっ……私の失策だ……! デュエルピースを使ってくることは分かっていたのに……もっと警戒させるべきだった……!』

 狂喜と、後悔。対照的な一人と一頭の姿は、もう少女の瞳には映っていなかった。ようやく白竜が収束したエネルギーを使い切り、炎が途切れる。永遠に続くかと思われた地獄から、少女はようやく解放された。

アズ
「ぇぁ……ぁんっ……」

 酷い有様であった。身体のあちこちが焼け焦げ、煙を上げている。特に、炎を正面から受け、マントに包まれていなかった部分のデュエルフォームは、大きく損傷していた。臍回りのブラウスが焼失し、腹部はおろか下乳まで垣間見えてしまっている。かろうじて立ってはいるが、ニーソックスがほとんどすべて焼け落ち、露わになった太腿が小刻みに震え、腰から折れてしまいそうである。カードを繰るための両腕はだらりと下がり、残った手札を持つ左手も、細かく痙攣して今にも取り落としそうな状態であった。惨状のなか焦げ目一つないデュエルディスクは、生命感のないまま、強度を誇る
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