デュエルペット☆ピース! 第1話「転校生ふたり」(前篇)
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れ、少女と獅子は思わず目を閉じる。一方の女学生は、その光を正面から両の瞳に浴びながら、狂気に満ちた笑顔を崩さない。
ツキ
『登校には公共交通機関より! 竜に限るわ! 現れよ! 《DP.06 満月瞳の白竜》(デュエルピース・シックス フルムーンアイズ・ホワイト・ドラゴン)!!』
光の中から、再び件の白き竜が姿を現す。通行人たちや少女を襲った時のままではない。竜の周囲には、2体のモンスターの魂を材料とした光球が浮遊・旋回しており、それが白の竜に更なる力を与えている。デュエルの最中、切り札としてフィールドに現れた事実に、翼を目一杯広げ、歓喜の咆哮を轟かす。
《DP.06 満月瞳の白竜》ATK:2500・☆10・ORU×2
ツキ
『あはははははァ! 力が……みなぎる! これならこれなら! 友達みーんな! ミナゴロシできるぅ! ひははははぁ!』
白竜の再登場とともに、女学生の瞳が、竜のそれと同じ乳白色へ変わっていく。まるで、白目をむいたかのような異形。顔からも生気が失われ、高笑いに大きく開いた口からは舌が突き出る。正気を失っているのは明白であった。その変化に、少女は思わず息をのむ。
アズ
「あの竜は……一体なんなんですか!? 普通のモンスターじゃない……明らかにおかしいです!」
ナイト
『あのカードは……デュエルピースだ』
アズ
「デュエル……ピース?」
そのカードの名を口にした途端、獅子の表情が険しくなる。
ナイト
『デュエルピースは私の世界……デュエルワールドに伝わる伝説のカード。正当な使用者の手元にあれば大きな力を発揮するが……今は所有者のコントロールを離れてしまっている。暴走状態のデュエルピースは人間に憑依し、本来は君のように素養のある人間しか使えないはずのデュエルの力を憑依された者に与える……だがその代わり、憑かれた者は精神を破壊され、心の奥底に秘めていた欲望……心の闇を増幅されてしまうんだ。いまの奴のように』
アズ
「じゃあ、あの人はあのカードに乗っ取られたせいであんな状態に?」
ナイト
『ああ。このデュエルに勝たなければあのデュエルピースは暴走を止めず、君のように襲われる人間がこの先も増えていくことになる。いや、あの竜ほどの力だ。下手をすれば、この町一つ消し去りかねないぞ……!』
アズ
「そんな……このゲームにそんな意味が……」
ツキ
『きひゃひゃぁ! お喋りはそこまでよぉ! フルムーンアイズの効果! このコがORUを持っている時、攻撃力は500ポイントアップとぅる! よって攻撃力3000!』
《DP.06 満月瞳の白竜》ATK:2500→3000・☆10・ORU×2
アズ
「攻撃力3000って……」
ナイト
『大丈夫だ! 君のモンスターは守備表示
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