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デュエルペット☆ピース!
デュエルペット☆ピース! 第1話「転校生ふたり」(前篇)
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ない……これなら相手が連続攻撃を仕掛けてきてもダメージを受けず防ぎきることができる。だが、これだけでは奴のモンスターを倒せないぞ』
アズ
「それは……そうですが」
ナイト
『まあ、守りを固めて次のドローにかけるのも戦術の一つだ。それにこのデッキはあくまで君の潜在能力を具現化したもの。君が決めなければカードの力を引き出すことはできない。ともかくやってみよう!』
アズ
「はい……! わたしはモンスターを裏守備表示でセットします!」

 少女がカードをディスクに横向きで伏せる。少女の前方の地面に光がさし、その部分に実際に巨大なカードが現れ、使い手を守るバリケードのように配置された。

ナイト
『裏守備表示のモンスターは、攻撃されるか、次のターン以降に反転召喚するまで、相手にはその正体がわからない。これは守りの手であると同時に牽制にもなる』
アズ
「これで、ターン終了です!」

・アズサ(手札5 LP:3300)
 裏守備モンスター×1
・ツキノ(手札4 LP:4000)
《ライトパルサー・ドラゴン》ATK:2500・☆6

<ターン4 ツキノ>
ツキ
『裏守備ィ……? そんな見え見えの時間稼ぎを……!』

 だぁん、だぁん! 女学生が地団駄を踏み、いら立ちを露わにする。

ツキ
『私は登校しなきゃならないって言ってるでしょぉ! それなのに……! あくまで私のジャマをする気なのね! わかった! もうわかったァ! だったらこっちも本気よ! ドロー!』

 女学生の猛烈な勢いのドローと同時に、引いたカードが白の炎をまとい、燃え盛る。少女の手先を中心に熱風が渦巻き始める。今までのカードとは明らかに様子が違う。その正体に、少女も獅子も同時に思い当った。

ツキ
『来たァ! 行くわよ! 私は《アックス・ドラゴニュート》を召喚!』

 斧を掲げる人間大の竜戦士が、銀の竜の横に着地した。

《アックス・ドラゴニュート》ATK:2000・☆4

ツキ
『そして! 自分フィールド上の表側表示モンスター2体をORU(オーバーレイ・ユニット)として下に重ね、手札からコイツを特殊召喚できる!』

 女学生の手札の1枚、白き炎をまとうそのカードが上空へ向けて飛び出した。射出と同時に、フィールドの銀竜と竜戦士が、その輪郭を失って白と黒の光の球へと姿を変え、渦を巻く。

ツキ
『《アックス・ドラゴニュート》と《ライトパルサー・ドラゴン》でオーバーレイ! 2体の表側表示モンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築! 姿を現せ! 私のデュエルピース!』

 もとはモンスターであった2つの光球が、地表に光の渦を描きだし、上空へ射出されたカードが、光の渦の中央へと垂直に落下する。着地の瞬間、周囲が膨大な光に包ま
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