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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 L
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では、一番派手な戦い、一輝たちのところに戻ろう。
そこでは、地上から巨大な火の散弾が絶え間なく、四方八方に放たれ続け、三人の人間がそれを避け、カグツチに向けてお清めボイスの大砲、形なき様々なもの、斬激が放たれ続けるという、カメラが有ったら映画のバトルシーンも真っ青な映像が取れる状況になっていた。
「何なんだこの状況は!?最初からクライマックスか!!?」
「神との戦いでこの程度、なんでもないだろう!白澤と戦ったときのことを思い出せ!」
「一方的に惨殺したよ!こんな派手にはなってねえ!」
「楽しくおしゃべりをしているとは、余裕だな人間!」
そして、大声でそう言いあっている二人に、カグツチが飛び交っているものより一回り大きな火の玉を放つが、
「吼えよ、ベル!」
「ウォォォォォオオオオオオオオオン!!!」
それは今までと同じように、ベルの遠吠えによってかき消された。
カグツチ自身は音を超える速さで動けるが、火の玉はそうではない。
一輝たちにぶつかるよりも早く、火の玉にぶつかり、消し去ってくれるため、何度も二人のみを救っている。
「悪い慈吾朗、助かった!ついでに、エアボム!」
一輝はお礼を言いながら、近くの空気を体積が一万分の一になるくらい圧縮し、カグツチに投げる。
「む・・・なにを、」
「開放!」
「ぬうううぅぅぅぅ!」
もちろん、空気なのでカグツチには見えず、開放した際の衝撃でカグツチは軽く飛ばされた。
「あああ・・・あれ、結構疲れるんだよな。」
「かなり便利な技だな。いざとなったらまた、使ってくれないか?」
「白夜、オマエにはちゃんと俺の能力の代償についていったよな?かなりの負担なんだぞ、あれ!」
「まあまあ、本当にいざと言うときじゃよ。二度も通じるとは思えんが、それゆえの作戦はある。」
三人はその隙に集合し、作戦会議を始める。
「二人に聞くけど、このまま続けて、勝てると思う?」
「無理じゃろうな。」
「無理だ。」
一輝の問いに、二人は即答した。
「なら、打開策として思いつくのは?」
「ワシは、白夜の奥義じゃのう。一輝が何か隠しているのなら、それもよいと思うが。」
「俺は何も隠してないよ。まだ習得できる見込みすらない奥義なら有るけど。」
「そんなものを頼ってなんになる。」
白夜にはっきり言われているが、一輝に気にする様子は一切見られない。
このころの一輝は、奥義を継ぐ気など一切なかったので当然だが。
「じゃあ、作戦として使うのは白夜の奥義で。慈吾朗もいいよな?」
「うむ、構わんぞ。ワシは、後の者の為にも出来る限り手は出さんがのう。」
ちなみに、四行前くらいからカグツチは戻ってきて攻撃を続けているため、三人はあまりはなれずに避け
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