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FAIRY TAIL〜黒き妖精王〜
13話 楽園の子供と妖精女王
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アーナの手を掴み走り出した













〜浜辺〜

「はぁ……はぁ……」

「みゃ〜、どうするのショウ」

「これ以上ここに居たら姉さん達に迷惑をかける……姉さんに気づかれない内にここを抜けるんだ!」

「で、でもよ……サラマンダーも言ってたじゃねえか、ギルドに来ないかって……」

「でも、ギルドに行っても姉さん達にまた迷惑をかけてしまう……そんなのは嫌なんだ??」

彼らかがそんな話をしながらボートに乗ると

「そうか……」

「ね、姉さん??」

息を切らしたエルザが来たのだった

「どうしても行くのか?」

「うん……これは俺たちで決めたことだから」

「ごめんね、エルザちゃん」

「そうか……なら、ギルドを抜ける者に伝えるべき3つの事を伝えよう」

「はぁ??抜けるって…まだ入ってもねえのに??」

「姉さん?」

「一つ、ギルドに不利益になる情報を生涯他言してはならない」

「不利益になる情報なんて知らネエヨ……」

「二つ、過去の依頼人に妄に接触し個人的な利益を生んではならない」

「依頼人ってなあに?」

「三つ」

エルザは鎧と武器を換装し槍を取り出した

「たとえ道は違えど…強く、力のかぎり生きなければならない????決して自らの命を小さなものとして見てはならない????」

エルザは涙をこらえるかのように上を向き叫んだ
その後ろではナツ、グレイ、ルーシィが何かの準備をしていた

「生涯愛した友の事を忘れてはならない????」

最後の部分を叫んだエルザの両目からは涙が溢れ、ショウ達もまた涙を流していた

「妖精の尻尾式壮行会????始めェ??」

エルザが槍を天に掲げる合図とともに一番手を切って出たのはナツだった

「お前らー!また会おうなー??」

そう言って口にモゴモゴと何個か火の玉をため空にプップップッ!と吹き出した
その火の玉は空高く飛んで行き、綺麗な花を生み出した。所謂花火だ

「氷の花火もあるんだぜ??」

グレイは造形魔法で同じように空に花火を作り出した

「だったら私は星霊バージョン!」

どうやったのか、ルーシィは魔力を鍵を通して送り空に花火を作り出した

「辛い思い出は明日への糧となり私たちを強くする。誰もがそうだ。人間にはそうできる力がある。強く歩け!私も強く歩き続ける。この日を忘れなければまた会える……元気でな」

「姉さんこそ……」

「バイバイエルちゃーん」

「ゼッタイまた会おうゼ??約束だゼ??」

そうして、ショウ、ミリアーナ、ウォーリーの三人は大海原へと旅に出たのだった
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