Frohe Weihnachten !!〜聖夜の杯〜
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なくとも仕事上では……人物であると認めていながら、考えてみればただの一度も、それを言葉で表したことがなかった。今更表そうとは思わないが、せめて気持ちよく飲ませてやれば良かったと、胸の隅がチクリと痛んだ。つまらぬ意地と理屈など捨てて、彼の笑顔を見ていれば良かったのか。
オーベルシュタインは両の目を細めて、ポンポンと二度だけ部下の肩を叩いた。
「すまなかったな、フェルナー。これからも、よろしく頼んだぞ」
上官のいつになく甘い声を聞いてか聞かずか、フェルナーは一声だけ「うーん」と唸ると、再び静かな寝息を立て始めた。
時は新帝国暦1年12月24日から25日に変わる深夜のことであった。
(Ende)
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