第82話 少年は新技を習得したくないようです
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ーい!」
私に丸投げしやがった!つか泣いてねぇだろ!おいおい勘弁してくれよ、私だって苦手だよ。そもそもガキが
苦手なんだよ。・・・まぁ、保護者名乗ったからには面倒見てやらねぇといけねぇんだけどさ。
で、当の本人は―――
「(まだ沈んでるなぁー・・・。どうせまたいらん事考えてんだろうな。)」
「ハァ…………。」
「……#(ブチッ)」
ボゲァ!
「へもげっ!?ち、千雨さ「しっかりしろバカ!強くなんだろ?」……は、ハイ!」
よしよし、復活したな。やっぱり馬鹿にはショック療法が一番だ。
とは言えもう夜だし、また明日っから・・・つづくのかぁ・・・・。私まで闇化しそうだ。
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――
Side ―――
「ったく、世話の焼けるガキだぜ。私が居なかったらホントどうなってた事か。
まぁでも昨日のは仕方ねぇか。あの修業はないよなぁ……。」
翌朝。千雨は水浴びをしながら昨日の事を思い出し、愚痴を零していた。
"闇の魔法"と、ラカンの修業方法。ネギに必要な事とは言え、千雨はそれを肯定しない。
何故ならば、彼女はこの世界で唯一と言えるまともな思考の出来る人間だからだ。
「(しかし"闇の魔法"ねー……。言葉にすると陳腐だけど、この世界じゃマジモンだからな。
大概"闇の"ってつく代物は力は凄いけど何らかのペナルティがあるのが相場だよなぁ。
魂を喰うとか、闇に飲まれるとか……。んー、一応話しといた方がいいか……。)」
そう決めると体を拭きささっと着替え、ネギの元へ向かう。しかし、先程まで修行していた場所にはおらず、
代わりにラカンが朝早くだというのに酒を飲んでいた。
「(朝から酒かよ・・・まぁいいや、おっさんにも言いたい事があったしな。)
おいおっさん、ちょっと良いか?」
「お、千雨嬢ちゃん。今時の若いもんにしちゃ朝はえぇな。で、なんか用か?」
「用って程でもないけどよ。アンタ、このまま修行続けさすつもりかよ?」
「ん?そらまぁな、ボーズがやる気ある内は稽古つけてやるつもりだが。何でんな事聞くんだ?」
半強制的にやらせておいて何を・・・と深く千雨は溜息をつく。しかし、この男はそんな事は微塵も覚えて
いない。いや、そんな自覚さえ初めから無い。それを早くも理解しているので、あえてつっこまず話をする。
「あいつも言ってたけどさ、今回の事件はあいつに責任があると思ってんだよ、先生は。
で、強くなりたい…って言ってんだけど、どうなのかな?皆を守るとか言ってんのも、その罪悪感?っつーか
まぁ
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