天文部は永遠に。
[8]前話
「久しぶりだな、夜空。」
「・・・・・・」キッ!
「そんなに睨まないでくれ、こいつは夜空の大切な人なんだろ。それを奪ったりしないから。」
そう言って水上司は後ろに後ずさった。
「一葉、ありがとうなイケメンな弟を貸してもらって。」
「別に良いわよ、こいつはバカだから。」
「ははっ、じゃあな一葉、夜空、天文部の諸君。」
そう言ってお兄ちゃんは時計の裏を回した。
奏くんの体は力が抜けたように倒れて気を失っていた。
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「ん?・・・・ここは?」
俺が目覚めたのは不思議な空間だった。
「俺は・・・・時計をいじってて・・・・そのあとは・・・」
すると、どこからか声が聞こえてきた。
「ここは時計のなかだ。」
「・・・・やっぱりか。」
「俺が誰だかわかるのか?」
「当たり前だ、これを渡してきたのが姉貴、姉貴は天文部で天文部で失踪して人がいるとなるとあなたしかいない。」
「さすがだな、一葉はバカだと言っていたが。」
「ちっ・・余計なことを。」
「さぁ、みんなが待ってるぞ。」
「あなたはどうするんだ?」
「俺は・・・大丈夫だ。」
「そうか、じゃあ俺は行きますよ」
「ああ、妹をよろしくな、」
「ああ、心配するな。」
そこで俺の意識は途切れた。
////////////////
「ん?・・・・・・・・・・うぅ」
「奏くん!」
「夜空か・・・・・」
「なんで二週間も寝てるのよ!」
はいっ、ビンタ入りました。
「イッツー・・今日は何日だ?」
「12月25日だけど・・・・」
俺はそれを聞くとバッグの中から星形の髪飾りを出した。
「クリスマスプレゼントだ。」
俺が顔を赤らめながら言うと、
「・・・やったぁ!」
天文部で出会った時のように夜空は満面の笑みで抱き着いて来た。
「おっおい!」
「いいからいいから!」
急に俺の部屋の扉が破壊された。
「良くないです!」
「ドアを破壊するな!」
「そうとも言う。」
「そうとしか言わねーんだよ!」
「えへへ」
夜空はもっとくっつこうとする
「ダメです!くっつくなぁ」
三咲は夜空を引き剥がそうとする。
「青い・・・青いぞ奏!」
「悟さん!?いつからそこに!?」
「奏くん!のとこから」
「最初からじゃねーかぁ!!」
「ほらほら早くなんか食べに行こう!」
「ほら先輩!」
いつも通りに俺は呟いた。
「まぁいいか。」
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