四幕 〈妖精〉
3幕
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開く前なら、黒匣なしの算譜法使いなんてとんでもない切り札だったろうが、わざわざ隔離しておくのは大袈裟すぎやしない?」
「だよね。わたしたちも霊力野はあるけど、それだって生活と武術に使うくらいだし」
それを否定したのは、ヴェルの言葉だった。
「〈妖精〉の全力はエレンピオス軍が総力を挙げてようやく鎮圧できるレベルです」
ジュードも、レイアも、アルヴィンも、息を呑んだ。
フェイに集まる畏怖のまなざし。
この、握ればポキリと折れてしまいそうな儚げな少女が、それ単体で一軍に匹敵しうる。とても見えないが、そうなのだと言われてしまうと、確かに生じるのは畏怖の念だった。
「だから、フェイは―――――独りなの」
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