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ゲルググSEED DESTINY
閑話 Merry Christmas!
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クリスマス――――イエス・キリストの降誕祭であり、旧世紀の日本ではプレゼントと共に愛を送る最大のイベントデーでもある。宗教が形骸化したC.E.であってもかつては世界三大宗教として数えられてきたキリスト教最大のイベントであるこの日は特別であり、多くのプラントでも雪を降らせ樅ノ木を模倣して用意された知恵の樹を飾り付けてプラントの各所に飾られていた。

「さあ、ステラ!今日はクリスマスだよ。皆にプレゼントを配りに行こうじゃないか!」

「おー!」

この日の為にサンタクロースのコスチューム(ステラは当然ミニスカサンタ)とプレゼントを用意したクラウは今宵プレゼントを周りに配るという使命が存在していた。

「でもクラウ?またギルに叱られないの?」

「フフフ、今回は抜かりなし。議長には既に機体を用意しているし、有給も取った。その際、もうお前に有給はないとか言われたけど、これまで有給取った記憶が無いから大丈夫な筈。ついでにレイを買収したから問題ない」

そう言って不気味な哂い声を上げるクラウ。端的に見て犯罪者とその被害者の構図に見えるぐらいには怪しい二人組。現場を見られ、彼らがサンタコスをしていなければ今頃通報されていたことは確実だろう。ちなみにレイの買収の為に使ったのは議長写真コレクションC.E.73年限定版だ。正直誰に需要があるのかとクラウは問いたくなるが、これが意外と人気があるらしい。池田ボイスだからだろうか?

「では、行くとしようか!」

「ちょっと待ってもらおうか」

「何!?」

そう言って目の前に現れたのはサングラスを掛け、普段とは違うかつてのアレックス・ディノの服装でやってきたザフトのエースパイロット――――アスラン・ザラだった。

「俺も連れて行ってもらおう。お前達だけでは不安だ」

「……どうせそんなこと言って、アスランはハロウィンの時にはぶられて一人でハロウィンだけにハロ(ウィンの)チョコとかでも作って体育座りでもしてたんじゃないの?だから今回ははぶられないために先手を打ちにきたとか?」

「クラウ、お前は言ってはならんことを言ったな!」

「逆切れなの!?俺は思ったことを言っただけだよ!」

アスランは強烈な蹴りを放つ優秀な技術者兼パイロットではあっても戦士としては一流とは言い難いクラウはあっさりとアスランの渾身の蹴りをもろに受ける。

「……ヅラが……ガクッ」

「ヅラじゃない!ザラだ!!」

そう言って気絶した相手に追撃を掛ける程度には今日の彼は容赦がなかった。余程ハロウィンの時にはぶられたことが堪えたのだろう。その様子を影から見て、いつ介入しようかワクワクしていたギルバート・デュランダル(サンタコスチューム)は愕然としていた。

「一回はぶられるだけで人類はここま
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