スーパーロボット大戦OG外伝
0473話
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コがやがて小さく頷き、口を開く。
「いいでしょう。ウォン重工業の方に連絡して1機回して貰います。ただしすぐに用意出来るとは限りません。一応急がせはしますが、数日程掛かる可能性を考えておいて下さい」
「了解だ。……さて、取りあえずここでの用件は済んだか?」
「ええ。では社長室に参りましょうか。そこに彼女を呼んでありますので」
ミツコがそう言い、どこか面白そうな笑顔を浮かべながら俺を先導するようにエレベーターの前へと移動する。先程の受付嬢が乗ってきた物では無く、その隣にあるエレベーターだ。
「こちらは社長室に直通ですのよ」
「なるほど。商売熱心な事で」
この格納庫は、受付嬢がIDカードを使って始めて来れたように機密の高い場所なのだろう。今はガン・ルゥとストライクダガーがあるだけだが、普段は恐らく社外秘のものがここに置かれている訳か。……それこそ、リオンの後継機を開発しているのかもしれない。
「さ、行きますわよ」
格納庫に2機だけポツンと置かれたガン・ルゥとストライクダガーの姿へと一瞬だけ視線を向け、ミツコの後を追ってエレベーターへと乗り込むのだった。
「それで、彼女に対して何を提案する気ですの? もしかしてまた昨日と同じような真似を?」
「昨日? あぁ、鵬法璽か。別にそんな真似をするつもりはないさ。スレイは誰かさんと違って腹に一物抱えている感じじゃないしな」
「あらあら、誰かさんって誰の事かしら?」
笑みを浮かべつつ、俺の脇腹を抓ってくるミツコ。
「さて、誰だろうな。……あぁ、それとミロンガの件だが」
「何か?」
「変声機の類を用意してくれ。ハガネやヒリュウ改には俺の声を知ってる奴が大勢いるんでな。イスルギ重工としてもシャドウミラーである俺と繋がっているのはなるべく隠しておきたいだろう?」
「その方がいいでしょうね。分かりました、用意させておきます」
そんな風に会話をしているとやがて最上階にある社長室へとエレベーターが到着する。
「では、ソファにでも座って少し待っていて下さい」
そう言い、執務用の机の上に置いてある通信用のコンピュータを起動するミツコ。
「スレイ・プレスティをここへ。今日本社に来るように昨日言っておいた筈ですわね?」
恐らく秘書か何かにそう言ったのだろう。やがてそれから数分もしないうちに社長室のドアがノックされる。
「どうぞ」
ミツコの声と共に開かれるドア。まず見えたのは30代程に見える中年の男だ。恐らくミツコの秘書か何かなのだろう。そしてその人物の後ろには動きやすい格好をした、青い髪のどことなく目付きが鋭い女。そう、その人物こそ元プロジェクトTDのNo.1。スレイ・プレスティだ。
「私に何か用事があると聞いたが…
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