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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第207話】
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……ヒルト。 うぅ、さっきの事といい今回といい……何だか二人して僕をドキドキさせる策略何じゃないかって勘繰っちゃうよぉ……」
耳まで赤くなるシャルは、さっきのラウラがしたことを思い出したのだろう。
「ははッ、そんなつもりだったらもっと別な方法を取るさ」
「……ふむ、浮気なら許さんぞ。 だが、ヒルトのクレープはいただこう。 ……ヒルトとミックスベリー……♪」
一瞬表情が緩むラウラだが、直ぐ様いつもの表情へと戻すと、紙袋を地面に置いて髪をかきあげながらはむっと……小さな一口でイチゴ味のクレープを食べた。
「あ……。 じ、じゃあ僕も貰うね? ……ん……あむっ……」
そうシャルが言うと、上目遣いで俺を見ながらブルーベリー味のクレープを食べる。
その頬が若干赤くなってるのは相変わらずだが、その食べる仕草にエロさを感じるのは――俺がエロいんだろうな……。
二人とも俺のクレープを一口食べたのを見てから、手に持ったクレープを一気に食べていく。
そんな様子に、シャルが困ったような笑顔になりながらも俺の様子を見つめていた――と。
「ああ、ヒルトはもう知ってると思うがあのクレープ屋にだがな、ミックスベリーはそもそも置いてないぞ」
「え?」
そのラウラの言葉に、小さく驚きの声をあげるシャル。
「シャルロットは厨房を見なかったのか? ……あのクレープ屋の厨房にミックスベリーらしき色のソースは見当たらなかったからな」
「まあそもそもメニューに無いからなぁ……」
そうラウラが言ってから俺も続いて言うと――。
「そ、そうなの? ……ラウラ、よく見てるね?」
「当然だ。 あれがもしテロリストの偽装だったらどうする。 あの距離でフラググレネードが起爆してみろ。 ISを急速展開しても命に関わる」
「ははッ、ラウラらしい観点だな。 ……まあ日本でテロが起きれば大ニュースになるがな」
「……それもそうだな。 だがヒルト、ISを所持してる以上は気をつけて損はないぞ」
そう言うラウラの表情は真剣そのものだが、いかんせんクレープを持ってる為ギャップが激しい。
「……まあ気をつけるよ。 仮にIS操縦者を狙う輩がいるならまずは俺か一夏だろうからな。 ……話題、変えるか」
そう言って無理やり話題を変えると、俺はクレープの話に戻すことにした。
「……そういや、シャル。 メニューには無かったが、ミックスベリーは食べられただろ? ラウラも」
「う、ぅむ」
ラウラは小さく頷くと、嬉しかったのか笑みを浮かべた。
一方のシャルは、何でミックスベリー食べられたの?といった感じで首を傾げていた
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