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東方異形録
第60話 VS 月の兵士 “壱”

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  「話は済んだのか?」

 永琳と輝夜が屋敷の中から出てきた。大体結果は予測出来る。 ていうか予測=原作通りに行かなきゃこの作戦が間違いなく中止になるから勘弁して欲しい…

永琳「えぇ… 姫君、本当に地球に残るのですね。」
輝夜「月に未練は無いわ。戻ってもどうせ実験台だろうし。」

 (成る程、やっぱり月の御上の人たちとは☆O☆HA☆NA☆SHI☆する必要が有るようだ。)
俺はシースに入れているWASP Injectorナイフのハンドルをニッパニッパする。

  「そうか…、俺がまず仕掛ける。永琳たちは屋敷の外にいる協力者の妖兎の後を付いていって、追っ手の撃退をしてくれ。」
永琳「分かったわ----後で落ち合いましょう。」





月の兵士(後にT.Sと表記する)「永琳殿、遅いな…」

 月の兵士たちは流石に半時間経っても永琳が帰ってこないことに、疑問を抱いていた。

T.S2「----異様に静かだな…」
T.S「ちょっと見てくる!」
T.S3「あっ、一人で行くなって?!」


___屋敷.東

「これは…薬莢?」

 私の足下に銀色の薬莢が落ちていた…おかしい、地上に銃弾を作る技術力なんて無かった筈だ。
(まぁ、こっちが持っている武器はビームライフルだし問題ないか)
 薬莢を拾って、もう一度見てみる。

「SHOW?」

 銀色の薬莢に、そう彫りこまれている。…名前?
(誰かそんな名前の人物が居たような…)
 人妖大戦に登場した----あっ、

「桜坂 sっ! え…」  ドスッ

 自分の後頭部に熱さ、激しい痛みを感じる。

「………!----」

 振り向こうとした瞬間、意識が飛んだ。



 
彼女の頭は、ザクロのように破裂した。













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