『聖火聖灯』流々乱舞
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まっている。鎌はその横に転がっていた。
「うわあああああああッ!」
「これで終わりだッ!・・・・・『聖火聖灯』・・・・流々乱舞ッ!」
聖気を纏った体で宏助は連続攻撃を繰り出す。
喰らった零はいとも呆気なく気絶し、吹飛ばされた。
宏助はドッと来た疲れに、闘技場の床に倒れこんでいた、
「終わった・・・・・・」
闘いの終わりを噛み締め、安堵する宏助のもとに明が一番に駆け寄ってくる。
「約束・・・護ってくれましたね」
明がはにかんだような笑顔でそう言ってくる。宏助も何気なくあっさりとそれに答える。
「・・・当たり前でしょ。俺だって死にたくない」
「・・・そうですね。あの、宏助さん・・・?」
「へ?」
急に明が横を向いて赤くなりモジモジしはじめる。が、倒れた宏助にかがんでいる状態なので、顔が良く見える。
「もし、よかったら私と・・・・・」
そこまで明が言ったところで、急に
『どう上げだッ・・・・!』
「えええええええ!」
「・・・・・・!」
宏助と明は驚愕の表情のまま、かつぎ上げられる。
そして、胴上げされた。
『ばんざーい!ばんざーい!』
そんな元気なSPたちの声が闘技場に響き渡る。
「うわあああああああ」
はじめての胴上げというものに混乱している宏助だったので、
「・・・・もうすぐで言えそうだったのに・・・」
赤くなったまま胴上げされた明の呟きなんて勿論聞こえる訳がなかった。
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