第二章 非平凡な非日常
53、修業の果てには
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意識し続けなければ忘れてしまいそうなのに、意識しているとはっきりと焼き付いている。
骸達が、引きずられて消えていく様子がはっきりと。
「絶対に助け出す。その為の交渉材料としてどうしても必要なんだ」
「けどお前、リスクが高すぎるぞ。失敗したらお前まで投獄されるかもしれないんだぞ!?」
「失敗なんてしない。オレを信じろ」
根拠なんてない。
けど、自信はある。
投獄されたら骸と一緒に脱獄しちゃえばいい。
また捕まって最下層に入れられることになったとしても。
「急いでくれ。最悪の場合、もう戦いが終わってるかもしれないんだ」
「……わかった」
白い靄の中に姿を消した彼が帰ってきたのは、わずか数秒後。
その手に握られていた数枚の書類を受け取った。
「約束しろ。無茶だけはするな」
「分かってるよ。じゃあ、行ってくる」
意識が白の世界から遠退く。
そこから完全に抜け出たとき、オレが見たのは『闇』だった。
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