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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十話:モンスターのお食事の件
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うん!』
「可愛いリボンとか、気に入ったのあったら買ってあげるからね!」
私の提案に、モモが少し考えます。
『……ビアンカちゃんのリボンがあるから、他のはいらないけど。でもドーラちゃんとお揃いなら、やっぱり欲しいかも』
「そうだね!お揃いにしようね!いくら大事なリボンでも、いつも同じっていうのも寂しいもんね。私は、いつも着けるわけにはいかないし。お揃いにできる日とできない日で、使い分ければいいね」
『うん!』
モモと並んで歩き出そうとしたところで、またヘンリーに捕まります。
「……今度は、走り回るなよ。町中なら、人は多いし。ナンパとか痴漢とか、本気で危ないから」
確かに。
灯台とかモンスターじいさんの事務所辺りは人が少なかったから、一人で走り回っても、そうそう誰かとすれ違うことも無かったけど。
町中ならモモだって走り回れないんだから私が走る必要も無いし、今度は本当に、ヘンリーから離れないほうがいいかもしれない。
納得してヘンリーに寄り添い、ぴったりとくっつきます。
「わかった。じゃあ、行こうか」
ヘンリーに掴まりながら、変な人に絡まれないように気を付けようと気合いを入れて。
動き出さないヘンリーを不審に思って、見上げます。
「ヘンリー?どうしたの?早く、行こう?」
見上げた顔を、じっと見下ろされます。
「……いや。……やけに素直ってか。……可愛い、な」
「……」
しまった、油断した。
別のことを警戒するあまり、こっちが疎かになっていた。
……そんな、愛しいものを見るような目で見るな!
「……べ、別に!これくらい、普通でしょ?いつものことでしょ!?」
「顔、赤いぞ」
「……いいから!モモが待ってるから、早く行こう!」
「そうだな。行くか」
同意の返事にほっとして、歩き出そうとしたところで。
不意討ちのように、抱き締められます。
「……へ、へへ、ヘンリー!?」
「少しだけ。こういう設定なんだろ?今日は」
「だ!だからって!」
誰も見てないようなところでこんなことして、何の意味があるっていうんだ!
「……やっぱり、妙に作ってないのが一番可愛いな」
「……!!」
……作ってた時のほうが、よっぽど赤くなってたくせに!!
「……さて。惜しいが、そろそろ行くか。モモが、待ってるからな」
「……」
……抱き締めたかったからしたみたいな、そんなことをわざわざ言うな!
「拗ねるなよ。また後でしてやるから」
「……拗ねてないし!要らないから!」
「そうか。でも、するかもしれないけどな。そういう設定だし」
「……」
……くッ!!
ダメだ、一旦ペースを
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