運命
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しい笑みを浮かべて遮った。
それを見たショウは言葉を失くし、俯く。
「うん・・・」
その返事を聞いたエルザは、ひたひたと廊下の奥へ向かっていく。
「おいエルザ。お前はどうすんだよ?」
アルカの言葉に、エルザは顔を向けず―――――
「決着をつけてくる」
その眼に怒りを宿し、強く言い放った。
「!」
エルザ達とは別の廊下で、ナツは目を覚ました。
「うお!?」
「目が覚めたか、ナツ」
正確に言えば、シモンに背負われた状態で目を覚ました。
そのシモンの隣を、ティアが無言で歩いている。
「あれ?」
ナツはきょろきょろと辺りを見回す。
「確か俺、変な『乗り物』に乗せられて・・・」
気を失うまでの事を思い出すナツ。
梟にロケットに乗せられた事を思い出し―――
「おおお・・・おぷぅ」
「よせ!思い出して酔うんじゃねぇ!」
「アンタどれだけ乗り物ダメなのよ!」
―――思い出して、酔った。
シモンとティアが思わずツッコむ。
そして事情を知らないナツに、シモンが説明を始める。
「その後お前は梟に食われてグレイに助けられたんだ」
「グレイに!?」
「だけどグレイも相当のダメージを負ってしまってね。ハッピーが塔の外に連れ出しているわ」
シモンの背から降りたナツは2人の言葉に驚愕する。
「だーっ!ありえねぇ!俺が負けてグレイが勝っただとー!?」
「別に負けた訳じゃねーだろ。食われたんだ」
「このネタで1か月はいじられんぞ!アイツネチっこいからな〜くそ〜」
「オイオイ」
「アンタに言われたらおしまいね」
ティアが肩を竦める。
「こうしちゃいられねぇ!リベンジだ!あの梟ともう1回戦ってくる!今度は片手だな!それくらいのハンデがなきゃ・・・」
「そんな事してる場合じゃねーんだよ!」
「やめなさいバカナツ!」
「うごっ」
再び梟と戦おうとするナツをシモンがマフラーを掴んで止め、ティアはその背中に飛び蹴りを決める。
ティアの飛び蹴りの痛みを堪えながらナツは起き上がった。
「・・・つーか、アンタ誰だっけ?」
今更ながらの質問をするナツ。
「シモンだ。エルザの昔の仲間だよ・・・ぐっ!」
ナツの問いにシモンは軽い自己紹介をし、突然腹を抑え膝をついた。
「お前、ケガしてんのか!?」
「お・・・俺の事はいい。よく聞け・・・ナツ、ティア」
突然膝をついたシモンを見てナツは戸惑うが、シモンは話を続ける。
「さっきウォーリーとミリアから『通信』があった。倒れてるルーシィとジュビア、その2人の近くに座っていたルー、そして三羽鴉の1人を見つけたとな。
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