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モアイ子のクリスマスイブ
銃口と軽薄な動きたがり
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頭から抜ける」
 峰年は反省する素振りを見せずに言った。
 モアイ子の視線にふと、白いものが見えた。
「雪…?」
 仙翁は呟いた。
「そのようだな」
 峰年はゆっくり手を広げた。
 雪が少しずつ空にまぶされていく。視界が僅かに白くなっていく。
「…ホワイトクリスマスなんていうのは、片想いか両想いの人がつくったに違いない」
 峰年が呟いた。
 今日はクリスマスではないが、モアイ子はつっこまなかった。
 それから沈黙が続いた。峰年は黙ることにしたらしい。
 百貨店を出てもその近くにはリースがかかっていた。そういえば駅の中に雑貨屋があったとモアイ子は連想する。
 モアイ子は3日後にひかえた兄の誕生日プレゼントをどうしようか、1人で思考を巡らせた。
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