第八話 今後の展開を考えて下準備 その1
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ます)
(じゃあ、レッサーデーモンならこの世界にも居るのか)
さすがにこの世界にもレッサーデーモンが居るということには驚いた。いや、魔術結社とか結構あるみたいだし、居てもおかしくはないのか。
(居ますが我々の居た世界のようなレッサーデーモンではないようです。人間から見ると『かなり扱いが難しい動物』といった程度の認識でしょう)
どうやらレッサーデーモンという存在そのものがスレイヤーズの世界とは違うようだ。
(なるほど、ありがとう)
(いえ、まだ本題はこれからです)
魔族方面はそれほど心配する必要がなさそうなので、安心して次の考えに移ろうと思ったところでシェーラが話を続けた。
(なんだ?)
(動物に取り付いてレッサーデーモン化する程度の力しか持たない魔族で、人間に取り付こうとしたがために、逆に吸収されてしまった者が居るようです)
(人間が魔族を吸収できるのか?)
(我々の居た世界では絶対に無理だと思われます。普通は取り付こうとしても人間の意志により阻まれるのが普通で、私がやっていたような方法でも取らない限り取り付くことも出来ません。そして、逆に吸収されてしまうというのはほぼ有り得ません。取り付こうとして失敗するということは、我々魔族にとって消滅を意味していましたから。しかし、この世界で人間に取り付こうとした者達は、そのほとんどが人間に取り込まれているようです)
スレイヤーズの世界では、人間には意思があるので魔族に取り付かれることは基本的になかった。そこで当時のシェーラは人間の意思を薄弱化させて、レッサーデーモンに取り付かせていたのである。
(魔族を吸収した人間については調べているか?)
(はい。どうやら魔族を吸収した人間は普通の人間では考えられないほどの能力を発揮し、周囲からは聖人と呼ばれているようです)
聖人って……神裂さん、実は魔族を吸収してたんですね。
(そうか。それで、この学園都市内には居るのか?)
(いえ、学園都市内には居ませんがかなり近くに一名居ます)
(分かった。もし、学園都市内に聖人が入ってくることがあれば知らせてくれ)
(かしこまりました)
なんか……俺の思ってたとある魔術の禁書目録の世界とは違って見えてきた。
(そう言えば、この前言っていた強大な精神力の持ち主については調べたのか?)
すっかり忘れていたが、この世界に来てすぐにそういう報告を受けたことがあったのだ。
(はい、あまり近付くことは出来ませんでしたが、良く「根性が足りん!」と言っている男性でした)
やっぱりアイツか……とはいえ、アイツが物語の重要場面に出てきたという記憶は無い。
(そうか、分かった。取り敢えず、俺たちに関
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