解放
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緒のベッドで寝ている
辰巳と紅玻は仲良くなったからか一緒の部屋にいる
そして今ボクは・・・
「この凍ってるのが、[サマエル]なの?」
<ああ、そうだ>
いまは冥界の最深部にいる
勿論、ミラが結界を張ってくれてるおかげで誰にも気付かれない
「じゃあ、この氷を壊すよ」
<気を付けておくんだ。今コイツは正気が無いはずだからな>
「大丈夫だよ・・・なにをされても・・・・ボクは受け止めるだけだから」
<やっぱり・・・・私は神那のそんなところが大好きだよ>
「うん!!」
よし!!!!
「バランスブレイク!!!!」
<ミラルーツドラゴン!!>
翼が12枚に増え
<バランス!!!>
その後ろに虹色の輪が現れ
<ブレイカー!!!!>
鎧がプラチナ色に光輝く
フォン!!
それに伴い、乖離剣が出てくる
ガチャ!
掴んで
キィン!!
引き抜く
ブォォォン!!!!
回りの地面にヒビが入る
「じゃあ、いくよミラ!!」
<ああ!!>
グッ!!
「おぉー」
ガン!!!!
「りゃー!!」
パリィィン!!!
決して熔けることも壊れることもないはずの氷が、たった拳の一殴りで木っ端微塵に砕け散る
「グォォォォォォォォォ!!!!!!!」
悲しい叫び声
ボクにはそんな声に聞こえた
「グァァァァァァ!!!!!」
拳を降り下ろしてくる
ギィィィン!!!!
乖離剣で受け止める
傷つけたくない
シュル!!
尻尾が巻き付いた
ごめんなさい
ドォォン!!
そのまま叩きつけられる
もう嫌だ
キィィン!!!
爪を弾く
誰か助けて
ズゥゥン!!
拳が入る
私を殺して
ザザァァ!!!
少し距離が出来て踏ん張る
「そうなんだ・・・・君は後悔しているんだね」
「グゥゥゥゥ」
「エデンの人間に禁断の果実を与えたのも・・・ほんの悪戯だったんだよね」
「ゥゥゥゥゥ」
「大好きな神様を少しだけ困らせようとしたんだよね」
「・・・・」
「でも・・・予想とは違って、大好きな神様に拒絶されて・・・怒りをかったんだよね」
「グァァァァァァ!!!!!!」
ピトッ
向かって来たサマエルを指一つで止める
「それで後悔して、絶望して、恨んで、だけど・・・・嫌いにはなれなかったんだよね」
「ゥゥァァァァァ」
「だから意識のある内に、此処に封印されたんだよね・・・・いつか・・・・赦してもらうまで」
「・・・・・」
サスサス
「ッ!!!」
顔を撫でる
「でもね、君の大好きな神様はもう・・・・いないんだ」
「ッ!!!??!???」
「君が封印されてから、三つ巴の戦争が起きて・・・・二天龍を魔王と一緒に封印したあと・・・・死んじゃった」
「グゥゥゥゥ」
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