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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 K
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では、最後の霊獣。第一部隊のところである。

「で、どうしますか?個人的には、様々な形で我ら人間の先祖を助けたヤタガラスを退治することに少々ためらいがあるのですが。」
「とはいってもなあ。」

二人はそんな会話をしているが、その間にもヤタガラスは攻撃をしてきており、二人は全力で避けている。

「コレだけ攻撃をされているのでは、そんなことも言っておれんぞ?」
「ですよね・・・」
「まあ、一輝も人々に知識を与えてきた白澤を殺しておるのだし、手を出してくるのであれば仕方なかろう?」
「皆がハク殿のような方であればよいのですが・・・そうも行かないですね。」

鈴女はそう言いながら、式神を大量に開放する。

「ひとまず、私がアレの気を引きますので、拳殿はその隙に。」
「うむ、了解した!」

二人は作戦通り、鈴女の式神でヤタガラスを牽制し、拳がその隙に雷を纏った拳を振るう。
だが、手を三本持つヤタガラスは、器用にその攻撃をいなし、空から悠々と攻撃を繰り返す。

「槌壁!我らを守れ!」

そして、その攻撃は鈴女の式神によって防がれる。
普通ならば式神程度で霊獣の攻撃を防ぐことは出来ないのだが、土御門の式神は全て妖怪が元となっている。
ただ防ぐ、ということに特化していれば防ぐことが出来るのだ。

「さて・・・縛れ、紅緋!」
「効かぬよ、そんなもの!」

が、攻撃となるとそうは行かない。
今現在、ヤタガラスに対してダメージを与えるだけの攻撃は出来ていないのだ。

「貫け、雌黄!」
「雷よ、われに大いなる加護を!」
「効かぬといっておるだろう!」

二人はただ貫通力に長けた攻撃を放つが、ヤタガラスは当然のようにそれを弾く。
が、二人の狙いは、完遂される。

「行ってください、拳殿!」
「うむ、任された!」
「ほう、我と同じ場に立つか!」

拳はその間に雷に乗って飛び、さらに自分の体の一部を雷にする。
そして、拳はそのまま、二人の攻撃を弾くことで二本の腕がふさがっているヤタガラスの元まで飛び、

「雷豪一拳!」

思いっきり、防ぐのに使われた三本目の腕ごと殴り飛ばす。
ヤタガラスは勢いよく地面にぶつかり、土煙を上げる。

「ふう・・・追撃はやめたほうがいいか?」
「でしょうね。変に追いかけても・・・」
「ハハハハハハ!我に土を着けるか!よい、よいぞ陰陽師よ!」

強い風が・・・ヤタガラスの羽ばたきによる強い風が吹き、土煙が晴れると・・・そこには、高笑いを上げるヤタガラスが立っていた。
そして、その三つの手にはそれぞれ曲刀が握られていた。

「その力に敬意を記し、我も武をとろう!これを人相手に抜いたのは初めてだ、誇りに思うがよい!」
「それはありがたいですね。ただ、
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