スーパーロボット大戦OG外伝
0472話
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つ、誘うような目でこちらを見てくるローズ。
「悪いが俺はこれでも恋人達がいるんでね。その手のお誘いには乗れないな」
「恋人達、ですか。随分とお盛んなようですね。それで約束とは?」
右手に持っていた鵬法璽へと魔力を流し、起動した事を確認してから口を開く。
「ミツコ・イスルギはこれ以降、故意にアクセル・アルマー。並びにシャドウミラーの人員が不利になる行為をしないと約束して欲しい」
「……」
何かを感じたのか、不意に周囲を見回すローズ。だが特に何も無いと判断したのだろう。小さく頷き口を開く。恐らく撮影機器か何かを警戒したのだろうが……
「分かりました。私、ミツコ・イスルギはこれ以降アクセル・アルマー、並びにシャドウミラーが故意に不利になるような行動はしないと約束します」
ローズがそう言った時だった。俺の持っていた鵬法璽が契約を発動して一瞬だけ周囲を眩く照らし出す。そして次の瞬間にはまるで今の光が嘘だったかのように通常の状態へと戻っていた。
「……今、何をしましたの?」
落ち着いているようでいながら、再びその視線を絶対零度のものへと戻して俺を睨みつけてくるローズ。恐らく本能的に鵬法璽により行動を縛られたというのを理解したのだろう。その冷たい視線を受け止めながら右手に持っていた鵬法璽をテーブルの上にそっと置く。
「……それは?」
「鵬法璽。そうだな、一種のマジックアイテムだ。それもとびきり強力極まりない封印級のな。効果は簡単。これを使って契約や約束した事に対して絶対遵守を強制するというものだ」
「っ!?」
その言葉で自分がどのような状態に陥ったのかを理解したのだろう。絶対零度なだけではなく、むしろ視線で俺を斬り裂けとばかりに鋭い視線を向けてくる。
「そう言う不意打ちみたいな真似は感心しませんわね」
「そっちが約束を守るのなら特に問題は無いさ。……それとも、先程の約束は破る気だったのか?」
さすがにそう聞かれて、『はい、破る気でした』とは言えないらしく唇を噛んで沈黙するローズ。
その様子を見ながら、わざと空間倉庫を展開させてそこへと鵬法璽を仕舞い込む。
さすがにいきなり目の前に広がった空間の穴には驚いたのだろう。自分が嵌められたというのを忘れたかのように鵬法璽が収納され、そのまま閉じていく空間倉庫へと視線を向けている。
「……今のは何かを聞いても?」
「これは空間倉庫。そうだな、容量無限の持ち運び出来る倉庫のようなものだな」
「アクセルさん、貴方は何者?」
「さて、どう答えたものだろうな。インスペクター事件の時であれば胸を張って人と言えたんだが……」
そこまで言い、再度右手の人差し指を立てて見せる。
「何ですか? また魔法……で…も……」
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