スーパーロボット大戦OG外伝
0472話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
動体……? あら? 魔法を使うのに魔法発動体というのが必要だと言うのなら、何故アクセルさんはそれを持って無いんですの?」
「その辺は習熟度の違いだと思ってくれ」
まさか混沌精霊になった時に俺自身にエヴァから貰った魔法発動体が吸収された影響で俺自身が魔法発動体になってる……なんて信じて貰えないだろうし、それ以前に言う必要も無いだろう。
「さて、どうだ? この誰でも使える魔法の技術。これは交渉材料にならないか?」
「……」
俺の言葉に、目を瞑り何かを必死に考えているローズ。癖なのか、あるいは俺を動揺でもさせたいのか分からないが、チャイナドレスで足を組み替えてその脚線美を見せつけてくる。……が、一応俺も恋人持ちなのでそっちへはそれ程視線を向かわせないようにしてローズからの返事を待つ。そして5分程が経っただろうか。やがて何かを考えていたローズは紅茶を口に運び……冷めているのに気が付き、眉を顰めながらも1口飲んでから口を開く。
「いいでしょう。アクセルさん、貴方との取引は全て成立とさせて貰います」
……良し。殆ど予想通りだったとは言っても、この手の交渉が苦手な俺としては何とか無事取引成立と言った所か。
「やっぱり決め手は魔法か?」
「ええ。本当にその魔法が才能の差はあれど全ての人に使えると言うのなら……そして、それを私の会社が一手に取り扱う事が出来ると言うのなら、とてつもない利益を生み出すのは間違いありませんもの。正直、前のガン・ルゥとストライクダガーでしたか? その2機がなくても、この魔法だけで取引をしても私達のメリットは十分にあると思います」
再び笑みを浮かべるローズ。だが、今度の笑みは先程までの絶対零度の視線ではなく良い取引が出来たという満足そうな笑みだ。
「っと、一応言っておく。確かに基本的には魔法の勉強をすれば全ての人が使えるようになるだろう。だが、たまに体質的な問題で呪文の詠唱を出来ないような者もいる……と言うのは覚えておいてくれ」
「……分かりました。それで、現物はいつ貰えますの?」
「そっちが望むなら今からでも……と言いたい所だが。その前に約束をしてくれないか?」
ローズへとそう声を掛けながら、テーブルの影へと手を伸ばして何でも無いかのように装い、脳裏に空間倉庫のリストを展開。鵬法璽を取り出す。
「約束?」
「ああ。何しろ知っての通り俺の本分はあくまでも特殊部隊であるシャドウミラーの隊長だ。今回の交渉は纏まったが、後でそれを反故にされても困るからな」
「あらあら、私がそんな真似をするとでも?」
「しない……と言い切れる程の信頼が出来る程に深い付き合いではないだろう?」
「それなら、これから深いお付き合いをしていけばいいと思いますが……どうです?」
そう言いつ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ