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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos6八神家の日常・裏〜LANCER〜
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†††Sideルシリオン†††

“夜天の書”が起動して早1ヵ月ちょっと。暦は夏である7月、その半ばへと突入していた。

「そんじゃあ、いってきますっ!」

シグナムとの朝練を終えて結界を解き、はやてから受け取ったタオルで汗を拭いているところにヴィータの元気のいい挨拶が家中に響き渡った。応えるのは「気ぃ付けてなぁー!」はやてだ。ヴィータは今日もヨークシャーテリア、チヨに会いに行くんだろう。
飼い主の元にチヨを帰してから数日と経たずにヴィータはチヨと再会を果たし、チヨの飼い主である老夫婦の誘いもあってゲートボールを始めた。今では老人会のマスコットキャラ・・・じゃなくて、アイドルのような扱いを受けている。まぁ、先の次元世界でもそういう風だったと聞いていたからよしとしている。

「先にシャワーを借りるけど・・・」

「ああ。私はもう少し素振りをしている」

「シグナム。お洗濯物には当てないでね」

木刀の素振りを始めたシグナムと、そんな彼女を注意するシャマルを横目に俺は風呂場へ。そこで汗を洗い流したら、今度ははやての授業だ。はやてはすでに中学1年レベルの理数系を修得した。本当に頭の良い子だ。聖祥にいつ転入しても十分にやって行ける。

「――あー、今日はここまでやなぁ」

「そうだな。病院へ行く準備しないと」

時刻は11時。これからはやては大学病院へ向かわなければならない。授業を途中で切り上げてはやての部屋を出る。と、病院に付き添いとしてついて行くシグナムとシャマルはすでに準備万端という出で立ちで佇んでいた。

「はやてのこと頼んだよ2人とも」

「ああ」「ええ」

そうしてはやて達を見送って、家には俺とザフィーラだけとなる。リビングで伏せているザフィーラに「少しの間部屋に籠るから。何かあれば呼んでくれ」と告げ、首肯したのを確認して自室へ。

「さぁそろそろ始めようか」

海鳴市に来た際にマリアから渡された物品の中に在った端末を取り出す。アクセスするのは、次元世界の秩序を管理する組織――時空管理局のデータベース。目指すは指名手配犯の捜査資料が保管されたエリア。ま、当然のことながら「そう簡単には出来ないよな」IDパスワードなど、何重ものセキュリティが邪魔をしてくる。このままでは不正アクセスとなり、いずれは探知されて逮捕、ということになる。そうなる前に・・・。

「おいで。アメナディエル、ソレウイエル、マカリエル、メナディエル、ライシエル」

――秘密を暴き伝える者達(ステガノグラフィア)――

『はい』『ウィ』『ヤー』『シン』『イエス』

目の前に展開した空間モニター内に3頭身の天使が5体と出現する。大戦時、ヨツンヘイム連合から鹵獲した巨人兵器、A.M.T.I.S.のシステムをクラックす
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