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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos6八神家の日常・裏〜LANCER〜
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にただ事情を聴きたいだけというのが判る。が、ここで止まるわけにはいかない。
「私は槍騎士ランサー。ある目的の為に、魔法を使って罪を犯す連中を退治する。今回はたまたま先ほどの連中だっただけのこと」
前から決めていた名乗りを上げて、簡単に事情を話す。と、「目的とは?」そう訊き返された。
「いま連れて来た連中から事情を聴けばおのずと判るかもしれないですよ。それでは私はこれで失礼させていただきます」
――トランスポーター――
足元にベルカ魔法陣をわざわざ展開して見せつける。慌てて俺の確保に動いて向かって来る隊員たちに手を振りながら、俺はフォスカムから中継世界へと長距離次元転移を行った。
そうして中継世界2つを跨いで地球へと俺は帰還した。時刻は午後4時前。悪くはない時間だが、「はやてからのメール・・・?」海鳴市上空に転移し終えた途端に通信端末にメールが届いた。チーター頭の部分変身を解き、メール画面を開く。
――ザフィーラからボランティアに出かけたって聞いたけど、そんなんあった? もしかしてまた魔法関係でなんかあったん? もしそうなら話してくれへんでもええ。そやけど無茶なことだけはせんでな? それだけがわたしからのお願いや――
メールには気遣いの言葉が記されていた。メールの返信をしようとしたところで、「さっきから私を覗き見してるのは誰だ?」正直に言えば訊くまでもなく見るまでもない。感じる魔力反応は2人。俺が知っているものだ。先の次元世界ではそれはもう世話になったものだ。
ああ、とことん俺の邪魔をしてくれたアノ・・・。俺の呼びかけにも応じずに姿を隠したまま。だったら、「無理にでも姿を現してもらう」魔力反応が在る空間へとソニックムーブで瞬間移動し、一切の行動に移れない速さで魔力を付加させた手刀を繰り出す。
「っぐ!?」
懐かしい声での苦悶の呻きが耳に届き、視界には空間が揺らいでいるのが映る。そしてその揺らぎの中から1人の女性が現れた。猫耳と猫尾を生やした、少々冷たい目つきをした。
「こ、こんなにも早く見破られるなんて・・・」
俺の手刀を受けて痛む腹に手を置いた彼女は俺を、正確には俺の背後に目をやっている。もう1人居るよな。魔導戦に優れた君とは違って格闘戦に長けた彼女が。振り向きざまに、跳び蹴りを繰り出して来ていたもう1人の女性の足裏を受け止める。
「「っ!?」」
「以前からちょくちょくと私を監視してたよな? 気付かないとでも思っていたのか」
俺がはやての家に世話になってから数日と経ったある日から、時折サーチャーや直に向けられた視線に気付いていた。敵意や戦意は感じず、ただ強烈な猜疑心だけは感じていた。そのことから誰が俺を見ているのかすぐに判別できた。
「この・・・!」
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