暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos6八神家の日常・裏〜LANCER〜
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俺が狙っていたターゲット連中じゃないが、確かこの男も指名手配犯だったはず。名前は確か・・・、フィリー・ニサン。ああ、思い出した。この男はティーダ・ランスター一尉を殺した奴だ。俺が捕まえた時より若い外見(髪がフサフサ)だから思い出すのに時間が掛かった。
ふと思う。ここでフィリーを取り押さえるとなると将来、ティーダ一尉が死なないという結末になるかもしれない。だがそんな思いもすぐに消える。そう。今さら。そんな事を思うのは実に今さらだ。これから先の未来など、もう知ったことか。
はやてや守護騎士、なのは(アリサとすずかは判らないが)が管理局入りする。そのルートだけを気にしていればいい。それ以外は俺の好きにさせてもらう。
(そもそも先の次元世界でさえ正規の歴史だったのかも疑わしい)
だったら気にするのはもうやめだ。どうせ変わるならハッピーなものでいいじゃないか。意識を未来予想図から現実へと引き戻す。連中の会話から、今回の取引きされているブツは動物型の自立型戦闘デバイスの試験機体の設計データ。おまけに質量兵器――銃とか、銃とか、銃とか。
そしてフィリー。奴は魔導師としての腕を買われて用心棒としてこの場に居るそうだ。ティーダ一尉を墜とした以上は確かな腕を持っているのは間違いない。淡々と取引が行われていく。ターゲットの1人がデータの入ったアタッシュケースをスーツ姿の男たちに渡し、その代金としてジェラルミンケースをターゲットの1人が受け取った。双方が仲間内の所に戻った。
(今だ!)
――ゲフェングニス・デス・フェリエラー――
古代ベルカ式を使ったオリジナル結界魔法、ゲフェングニス・デス・フェリエラーを発動。俺の魔力光であるサファイアブルーに輝く正四角形の結界で魔力を持たないスーツ連中を閉じ込める。この魔法に閉じ込められると、気力・体力を気絶してしまう程度にまで吸収される。そしてそれらは俺の魔力へと変換される、魔術と魔法の合わせ技。閉じ込めた人数が多い程、俺は魔力を回復することが出来ると言うわけだ。
「なんだ、これは・・・!?」
「管理局の魔導師か!?」
「逃げろ、早く!」
一斉に出口へと向かうターゲットに向かって、「誰が逃がすか」と声を掛ける。俺は未だにミラージュハイドで姿を見せていないため、連中は「誰かいるのか!?」と慌てふためく。が、すぐに杖型・銃型・ロッド型のデバイスを起動させる辺り腐っても魔導師か。とりあえず一番近かった銃型デバイスを持つ男に接近し、転移魔法メタスターゼン・トーアを右手に発動させ男の胸に突き入れる。
「あ? え?・・あぁ・・あああ・・・あああああ!?」
「ひぃっ!?」「なんだこれ!」
「これは・・・!」
いきなり仲間の背中からリンカーコアが飛び出し、その男が苦悶の悲鳴を上
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