暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos6八神家の日常・裏〜LANCER〜
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データに目を留める。魔法犯罪を幾つも起こしている常習犯の3人1組のチームで、主な活動拠点は第28管理世界フォスカム。目撃例が多いことから、はやて達が通院・買い物・風芽丘図書館と行って帰って来るまでには終われそうだ。
となれば「早速出向くとしようか」左中指に“エヴェストルム”の指環をはめる。部屋を出、リビングで伏せているままのザフィーラに「少し遠出して来る。昼には帰って来られないから、君の分の昼食を用意しておくから好きな時に食べてくれ」と告げる。

「どこへ行くのだ、今日はお前が出かける予定はなかったはずだが?」

「ちょっと善行(そして悪行も)をしに行ってくるよ。そう。ゴミ掃除のボランティアをね」

ザフィーラの昼食を用意しながらそう答えると、「そうか。それは善い行いだ。気を付けて行くのだぞ」と疑うこともなく信じてくれた。いや多少は疑問を抱いてるかもしれないが。とにかくザフィーラの分の昼食を作り終え、「いってきます」玄関を出る。
それと同時に空間に溶け込む迷彩を発生させ姿を消す魔法、ミラージュハイドを発動。そして屋根の上へと飛び乗り、次元転移魔法を発動。フォスカムへは先の次元世界で訪れているため座標もすべて記録されている。

(それにしても。本当に嬉しい恩恵だな。ジュエルシードは)

時の庭園でのグランフェリア決戦時前まではAAA-までしか魔力が使えなかった。だが無理やりジュエルシードを魔力炉(システム)融合させたことが功を奏したのか、今ではSランクの魔力出力まで回復した。一対一の戦闘ならまず負けない。相手にもよるが一対多数戦でも負けないはずだ。
扱える魔力量が増えた事に喜ぶのも束の間、

「まぁ一気に飛べるわけもなく。中継点を幾つかおかないといけないな」

ひとりぼやく。幾つかの世界を跨いでフォスカムへ向かうことになる。少々手間がかかるが、今までの苦労に比べればどうってことは「・・・ない!」よな。そうして俺は地球より飛び出し、フォスカムへと向かった。

「――到着、っと。地球からフォスカムまで40分か。結構かかってしまったな」

第28管理世界フォスカムの薄暗い曇天の下、俺はようやくフォスカムに到着することが出来た。跨いだ世界は2つ。上出来な数だろう。で、ここで早速悪行を1つ犯してしまった。不法入界。正規の手続きではないからな。見つかれば即刻逮捕になる。だからこそ・・・。

(この変装なんだよな)

身に纏っているのは、詰襟の長衣は前後で燕尾。襟に隠れて見えはしないが、首には小さな南京錠が付いたチョーカー。黒長衣と同じく燕尾の黒いインバネスコートを羽織っている。黒のズボン。黒の編み上げブーツ。魔術師としての戦闘甲冑だが、神秘を抜いているから騎士甲冑になるか。
そして最大の変装が頭だ。人のモノじゃない。淡
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