暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos6八神家の日常・裏〜LANCER〜
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るために創り出した、対電子戦の疑似天使だ。いかなるセキュリティだろうがトラップだろうが自己判断で突破し、相手側にクラックの証拠などを一切の残すこともない。電子関連の契約にはとても役に立つ魔術だ。

「早速仕事だ。時空管理局の捜査資料のデータベースへのクラック。一切の手掛かり・足取りを残さず、相手に気付かれることなく情報収集だ」

『ステガノグラフィア一同。お仕事了解です♪』

『いってき〜♪』

『いってら〜♪』

『メナディエルも来るんだよ!』

『みんなでいってきま〜♪』

ピョンと跳ねる仕草と同時にその姿を消し、電子の海へと潜って行った。あとは待つだけだ。とは言っても『お待たせでした♪』僅か10分ほどだけだったが。天使たちは一抱えある情報の塊(フォルダ)をえっちらおっちらとモニターの端にまで持って来ては反対側の端へと消えていく。それを繰り返すことさらに5分。

『重要度1から3までを収拾しました』

『重要度4から5にはさらに時間が掛かります』

『回収を続けますか?』

『続行ならご命令を。中止なら術式解除を』

『さぁどっち?』

地べたに座り込んでそう確認してきたから、「情報収集はこれで終わりだ。ご苦労様」と労いつつ任務終了を告げる。

『お疲れ様です〜♪』

『乙〜♪』

『甲〜?』

『意味不〜』

『また何かあれば、その時はお呼び下さ〜い♪』

全員が停止したのを見届け、回収された事件資料に目を通す。標的は魔導犯罪者、そのリンカーコア。先の次元世界でのシグナム達は、魔力を持っているなら無実な一般市民すら襲っていた。まぁそれでも保護観察と管理局への従事だけで済んでいたが。
どうせなら犯罪者どもから魔力を奪い、身柄を拘束して管理局に突き出す。魔力を手に入れることが出来、犯罪者も捕まることから犯罪率も多少は減るだろう。なかなかにいいアイディアだと思う。
ふと、あるデータに目が留まった。「フェイト・・・」プレシア事件の重要参考人として裁判中。以前は俺もそっち側だったな。

「っと。今はあの子に気を取られている場合じゃないな」

プレシア事件に関してのデータを詳しく見ることなく、指名手配犯の名前や活動世界に、その期間などと言ったものにだけ目を通していく。

「レーゼフェア・ブリュンヒルデ。シュヴァリエル。テスタメント・・・」

ここでまた俺に関係している単語を発見した。犯罪組織テスタメント(仮)を調査中。残念ながらテスタメントは俺独りだ。一応5thのマリアも次元世界のどこかには居るが、全くの音沙汰なし。訊きたいことが山ほどあるんだが・・・。とりあえず保留だ。

「単独転移で行ける近場で、雑魚い奴っと。・・・・コイツらでいいか」

ある指名手配犯の
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