1部分:1:八坂良彦
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彦、おはよう」 「良彦君、おはよー」
「おはようございます、恭也さん、美由希さん」
高町恭也、高町美由希…隣の家に住む兄妹で、良彦の保護者をしてくれている高町士郎の子供で、良彦自身も小さい頃からお世話になっている人達だ。
「じゃ、今日もいくか」
恭也の掛け声で、3人揃って走り出す、良彦がこちらに戻ってからは毎朝の恒例となった出来事の一つだ。
八坂良彦…現在9歳、私立聖祥大附属小学校3年生で、高町家の次女、高町なのはと同級生、幼い頃両親をある事件で無くし、数日まえまで祖父の家で生活していた。
その祖父が先日他界、他の親類縁者はなく、以前から親交のあった、高町士郎が保護責任者となり、両親が生存していた頃に使っていた家で生活する事になった。
家は高町家の隣で、基本的な家事などは自分で行っている物の、週に何度かは高町家で食事などをご馳走になったりしている。
また、八坂の家は古くから続く古武術…八坂流合気術…を継承してきた家で、良彦も祖父から一通りの稽古をつけてもらっていた。
それもあってか、朝から基礎的な修行を毎日の生活の一部としていて、こうして恭也や美由希とも朝のランニングや、偶に道場での稽古にも混ぜてもらっている。
現在は7月の終わり、学生はみな夏休みなのだが、生活リズムが既に出来上がっているため、休みであってもランニングなどの時間は変わったりはしていないのだが。
「そういえば、良彦くん、母さんが今日は家で朝ごはん準備するっていってたから、寄ってってね」
「あ、うん…わかりました」
「というか、毎食家でも、いいんだぞ、父さんも母さんもそういってるじゃないか」
「うーん、でも、自分でもできるから、大丈夫だよ恭にい、でも、あんがとな」
「まぁ、何か合ったら直ぐ言えよ、良彦」
「俺の手に負えないことだったら、直ぐ言うってば」
「ま、今日は来てくれるんだし、いいじゃない、ほら、はやくいこ」
そんな会話と共に、ランニングは町内を軽く一周して終了、高町家の庭で、ゆっくりとクールダウンしていると
「お兄ちゃん、おねえちゃん、よしくん、ごはんだってよー」
高町家の次女、なのはが声を掛けてくる。
「おはよ、でもよしくんはやめてくれ、なのは」
「えー、でも昔からよしくんだし?」
「ま、いいじゃないか、ほらいくぞ」
「あ、はい」 「はーい」
高町家のリビングでは、ご飯の準備を終えた、高町士郎と、高町桃子がまっていた。
「おぉ、きたな、すぐ食べれるから席についてくれ」
「おかえりなさい、恭也、美由希、良彦君…なのはもご苦労様」
「にゃはは、呼
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