第一話 俺と黒髪ポニーテール
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私たちの管轄に入ってきて勝手に無礼を働けると思っていたのですか?うちの主は怒ると怖いですわよ」
は、はっ?な、何だこれ?槍が来ると思ったら来なくて、今朝のあの人が来て……?だぁぁぁっ!
全然意味わかんねぇぇぇっ!それよりもこの人、何で平気なんだ!?俺の前で庇うみたく立ってんのに何で傷一つ無いんだ!?まさか、この模様のおかげってことか……?
「それにこの子はうちの『眷属』、勝手に殺されては困りますわ」
「グレモリ―眷属か……だがそう言っていられるのも今のうち、"あのお方"が力を手に入れれば貴様らの主、『紅髪の滅殺姫』ですら太刀打ちは不可能になるのだからな」
「そんなことをわざわざ教えていただいて、私たちが何もしないとでも?」
「今さら何をしようが、すでに手遅れだ。今日は帰るとしよう、いずれまた会う時を楽しみにしているぞ、グレモリ―眷属」
わ、訳わかんねぇ……。何言ってんのかさっぱりだ。翼を広げて飛び去るおっさんを見て、今日の非日常的な出来事が頭の中を駆け巡る。公園に来たらおっさんが来て逃げて翼出して追っかけられて槍みたいなの投げられて死にそうになってそしたらあの人が――そうだあの人!俺の目の前には、まだ今朝のあの人が立っていた。
「お怪我はないですか?」
「えっ……あっ、はい。大丈夫っすけど……」
「ウフフ、それはよかったですわ。申し遅れましたわ、私は駒王学園3年、姫島朱乃と申します。高上穂斑くんですね?鬼蔵学園2年の」
「そ、そうっすけど……何で俺の名前を……」
まさかこれが、俺の、
「明日から君は駒王学園の生徒、そして私は――穂斑くんの『教育係』ですわ」
これから始まる非日常の始まりを告げるものとは、高校2年16歳の俺は、思いもしていなかった。
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