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『曹徳の奮闘記』改訂版
第四話
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呉に決定だな」






「……はぁ……しんど……」

 俺は今、馬に乗っていた。

 流石に馬無しでは足が持たないから途中の町で、馬商人から馬を一頭購入した。

「馬だとやっぱ楽だなぁ……」

ビュンビュンッ!!

ドスドスッ!!

「ヒヒィーンッ!?」

「うわッ!?」

 な、何やッ!? 馬がいきなり暴れだした…… て、尻のところに矢が二本だと?

「ヒヒィーンッ!!」

「うわッ!?」

 俺は投げ出されたけど、咄嗟に受け身をとっていたせいで傷はなかった。

「へっへっへ………」

 すると、草むらから十数人の山賊か盗賊と思わしき奴らが現れて、俺の周りを囲んだ。

「兄ちゃんよ。有り金と服は置いてってもらおうか?」

「……フッフッフ。だが断るッ!!」

 こらそこ、ジョジョとか言うな。

「なら死んでから奪うまでよッ!!」

 盗賊達はそう言って俺に襲い掛かる。

「お前らが死ねッ!! 目潰しッ!!」

『ギャアァァーーーッ!!』

 一斉に襲い掛かろうとしていた盗賊を砂を投げて、慌てている隙に倒していく。

「な、何だコイツはッ!!」

「お頭を呼んでこいッ!!」

「まだ終わってないぞッ!!」

「グェッ!!」

 俺は袈裟斬りで盗賊を倒す。

「何をやっているッ!!」

 その時、正面に大金棒を持った女性が現れ た。

 ………あれって確か……。

「私は魏延、(あざな)は文長だッ!! 潔く死ねッ!!」

 魏延は俺にそう言った。








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