第三話
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練習は三日しかしてないけど、何とか馬を操って俺も戦場に突撃した。
ザシュッ!!
「ギャアァァッ!!」
兵士が腹を剣で切り裂かれ、腸が露出する。
また、ある兵士は首を斬られて、斬られた箇所から血が噴水のように噴き出す。
四肢のどれかを斬られて倒れる兵士や姜 族………。
……これが……。
「……これが戦場なのか……」
現代だと銃撃戦とか多いけど、これは記憶に残るな。
それでも吐き気はしない。
理由としては、涼州に来るまでに数回、山賊や盗賊達と戦って死体を何回も見てるからだろうな。
しつこい説明やけど気にするな。
「ウオォリャァァァッ!!」
槍を持った姜族の兵士がボウッとしていた俺に突撃してくる。
「ハァッ!!」
ザシュッ!!
俺は槍を切って、兵士の首を斬る。
血が噴き出して俺に降り懸かる。
「ウオォリャァァァッ!!」
また来た。
「ウオォォォッ!!」
俺は斬られないように避けて、相手の首や胸を刺して命を奪っていく。
「ん?」
ふと人だかりを見ると、張遼が姜族の兵士に囲まれていた。
「ちぃッ!!」
俺は人だかりに走った。
俺の接近に気づいた姜族の兵士が槍や剣を構えた。
「どけぇぇぇッ!!」
俺は叫んで兵士を斬っていく。
「王双っちッ!?」
「無事か張遼ッ!!」
何とか囲みを斬っていくと、切り傷がありながらも孤軍奮闘している張遼がいた。
「ありがとな王双っち。ハアァァァッ!!」
張遼が俺の突撃に怯んだ姜族の兵士達の隙をついて切り捨てていく。
「ヒイィィィッ!!」
遂に、姜族の兵士達は囲みを解いて逃げ出していく。
「……助かったで王双っち……」
「無事でよかったよ張遼………」
まぁ将軍が死んだら部隊は終わるからな。
……………ん?
「張遼ッ!!」
俺は近くの岩に何かが動くのを見つけた瞬 間、俺は張遼を抱いた。
「お、王双っちッ!?」
張遼がいきなりの事で顔を赤くしているが、知らん。
ドスドスッ!!
ウグッ……軽い衝撃が来たな。
「……華雄ッ!! お前の近くの岩に伏兵 やッ!!」
「分かったッ!!」
岩の近くにいた華雄に向かって叫び、華雄は弓を持った伏兵を切り捨てた。
「……これで大丈夫やな………」
「ッ!? 王双っち、怪我………」
張遼が俺の背中に打ちつけられた矢を見た。
「医師は何処やァァァーーーッ!!」
張遼の叫び声を聞きながら、俺は意識を失った。
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