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ヘタリア大帝国
TURN110 法治その十
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「この場合は穏健である方がよいかと」
 尊厳と政治、そして法律だった。この三つの問題になっていた。
 しかし票はもう決まっていた、政治的判断を言う五藤と伊藤、法律から言う東郷と山下が謝罪でよしとしている、反対派はハルと宇垣だ。
 四対二。これで決まりだった。
 帝はそれを見届けてから一同に告げた、その告げた言葉はというと。
「私は謝罪でよしと判断します」
「帝はそう思われますか」
「それでしたら」
 ハルと宇垣も聖断ならばと言う、彼等も忠臣である。
 それでだ、こう言ったのだった。
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