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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第63話 呼び方は正しく
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アスナはまだまだ、ご立腹の様だ。そのまま、見過ごされそうだったから、間髪入れずに聞いていた
「あっ……ああ、わかった。なら……《あなた》?」
その言葉を聞いたアスナ……まだ表情怖い。その2人を見てリュウキは呟く。
「……大変だな」
キリトを見ていると色々と大変そうだと思えたからだ。
「もうっちょっとっ! リュウキくんっ!」
レイナもアスナ同様に、何故か怒っている。これは本当に判らない。
「……なんだ? 何も言われてないと思うんだが、何故怒っている……?」
リュウキはこっちもか……と思い向き直した。そもそも、キリトがアスナの事を『お前』と呼んだ事が事の発端のはずだ。だから、自分は関係無いはずだが、と思ったのだ。
レイナは、リュウキの事をしっかりと見つめて答える。
「私も……っその……呼び方……。呼んでっ」
レイナは少し口篭りながらもそう言っていた。どうやら、名前の事を言っている様だ。
「……オレは呼んでなかったか? 名で普通に」
リュウキは首を傾げながら……そう聞くが。
「……貰ってないよっ! たまにキリト君みたいになってるっ!」
レイナからすれば、どうやらそうでもないらしい。リュウキ自身としては、彼女を呼ぶときは普通に名で呼んでいたつもりだが、そう言われると言う事は、レイナが言うとおり、ついそう呼ぶ事もあるのだろう。リュウキはそれを認めると。
「はぁ……以後気をつけるよ。……レイナ」
そう言っていた。
どうやら、自分は少し、顔が赤くなっているのがわかる。……名を呼んだこと、それを意識しながら呼んだこと、それが恥かしいかったようだ。
「っ……/// うんっ! リュウキ君っ!」
そして、レイナは、凄く嬉しそうに頷き、彼女もリュウキの名前を呼んでいた。恥ずかしいと思うが……、さっきの様に怒っているよりは随分とマシだと思えていた。そしてキリトたちはと言うと。
「もう、普通にアスナでいいわよっ!」
「了解………」
同じくお互い了承しあっていたようだ。リュウキはキリトの隣に行くと。
「……互いに大変だな。色々と」
ついついそう言ってしまった。同じ共通の境遇なのだから。
「や、まったくだ……」
キリトも否定せずに頷いた。共感できる仲間が出来ると言うのは良い事だ。だが、それを聞いていた女性陣からすれば、あまり面白いものではない。
「「何か言った!!」」
息を合わせるよーに!シンクロした2人。あまりの迫力のせいか………。
「「……何でもありません」」
キリトとリュウキの2人も息を合わせてそう言っていた。
それは、ある意味BOSS戦よりも……緊張した瞬間だっ
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