変化の意味
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長にお任せ致します」
「正直だな。でも、嫌いではない。これは預かっておこう」
アレスの視線に怯むことなく頷いた様子に、アレスは再び退役願を手にする。
机の中にしまい、机の上で指を叩く。
「明日から第二分隊の指揮をしてくれ。カッセルには第一分隊の指揮を行うように伝えてくれ」
「はっ。ありがとうございます」
「お礼が言えるかどうかはわからんぞ。再び面倒な仕事につくのだからね」
「覚悟の上です」
「そうか」
呟いて、アレスはキーボードを叩いた。
プリンターの稼働音がして、一枚の紙が排出される。
アレスが示せば、バセットが排出された紙を手にした。
「上は暇そうなのが許せないらしい。策敵の仕事も舞い込んできた――まだいつかは決まっていないが、カッセルと話して、いつ出動しても大丈夫なように準備だけはしておいてくれ」
「かしこまりました」
敬礼をして出ていく姿に、アレスは再び机を鳴らした。
タイミングをとるように、音を鳴らしながら、背後の窓を振り返る。
吹き荒れるブリザードはやむ事がなかった。
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