第一物語・後半-日来独立編-
第五十九章 解放《4》
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セーランの顔を見て、治まってきた筈の頬の熱が再び戻ってきた。
な、を今度は連呼し始めた。
後退りを数回入れ、急に両の手を前に突き出し、忙しく左右に何回も振った。
否定するように、一生懸命に。
「わわわ、私は何も想像してはないぞ! 裸体で重なり合う姿など、微塵も考えなかったぞ!」
「俺のはおっきいぜ?」
「――――ッ!!??」
「なんて言ってみたりな。幾らなんでも赤くなり過ぎだぞ。平気か、おーい」
目に見えるようにセーランは手を振るが、それに反応は一切示さなかった。
ぽっかりと口を開け、天を見るかのように目は真っ直ぐに向いたまま。
「おっき……おきっい……」
と言っていた。
しばらくはこのままで、奏鳴は身動きを取らなかった。
これを黙って見ていた央信は苛立ちと、同時に怒りに似たもの感じていた。
好き勝手に、このままやらせるわけにもいかない。
だから一つの決断をした。
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