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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十九話:ポートセルミのモンスターじいさん
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「う、うん。温度はね、ヘンリーが気を付けてくれたんだ。美味しく飲めるなら、良かった」
……キラーパンサーでも美味しく感じられるとか、キラーパンサーとしては初めて飲むとかは言ってないから。
モモも、前世のことは言わないように、気を付けてはくれてるんだろうけど。
なんだろう、すごくドキドキする……!
モンスターじいさんもお茶を一口飲んで、さらに話を続けます。
「ふむ!美味い茶じゃの!やはりあの不味さは、茶葉のせいでは無かったか!……それはさておき。次にこちらの、ドラゴンキッズのコドラン君!人語を操るドラゴンキッズとは、初めて見たの!」
「え?そうなんですか?」
ドラゴンだからそれくらい余裕でできる的なことを、コドランは言ってた気がするんだが。
確かに野生のドラゴンキッズが話してるのは聞いたことが無いが、邪悪な意思の影響で理性を失ってるとか、敵だからわざわざ話しかけないとか、そんな理由かと思ってたのに。
「……コドラン?そうなの?」
「んー?どーだろーね、他のヤツらのこととか知らねーし。その、ドラゴンキッズ?とか呼ばれてるのも、今知ったし」
「……」
……実はドラゴンキッズじゃないとか、そんなオチ?
ていうか、そもそもドラゴンキッズって何なの?
成体でも小さいからキッズっていう、そういう独立した種なのか、他のなんかの幼体なのか。
そんな私の疑問に答えるように、モンスターじいさんが話を続けます。
「ドラゴンキッズの生態については、よくわかっておらぬところが多くての。寿命の長いドラゴンゆえなのか、なかなか研究が進まぬのじゃ。ドラゴンキッズとひとくくりに呼ばれておるものが、単一の種を指すのかどうかすら、わかっておらぬでの」
え、そんな正体不明なの?ドラゴンキッズって。
そして寿命が長いって、実はコドランももう結構長いこと生きてたり?
「……コドランってさ。今、いくつなの?」
「え?何年生きてるかってこと?……どーだったっけ。数えてねーから、わかんねーや」
「……」
緩いな!
そんな、色々と緩いというか、何となくな感じで生きてるの?
コドランだからなのか、寿命の長いドラゴンからしたら、一般的にどうでもいいことなのか。
研究が進まないって、そういう種族的な性格のせいもあるのでは。
当人たちが気にしてなくて覚えてないから、聞いてもわからないっていう。
コドランにもっと色々聞いてみるべきか、どうせ覚えてないだろうとか考える私の様子には構わず、またモンスターじいさんが言います。
「さらにこちらの、スライムナイトのピエール殿!人間に従うこともあるとは聞いておったが、思考の単純な他の多くの魔物と違い、邪悪な心を祓い、強さを認めさせさ
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