弐:攻略前
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日は活動日じゃないでしょ!……大体、なんでアンタ朝から家の前に張り込んでんのよ!」
「…は?…え?」
キレ気味な二人にサンドされているキリトは困惑気味に双方の顔に視線を交互に移している。
「ふふ、こんなこともあろうと思いまして、私一ヶ月前からずっとセルムブルグで早朝より監視の任務についておりました」
「「ぇ…………」」
今まで言い返していたアスナ、そして困惑気味だったキリトは完全に凍りついた。
「そ…それ、団長の指示じゃないわよね…」
「私の任務はアスナ様の護衛、それには当然ご自宅の監視も……」
「ふ、含まれ「ただの変態ですか?」……セリー?」
アスナが羞恥からか怒りからか顔を真っ赤にして叫ぼうとした瞬間、その間にセリシールが静かに入ってとつとつと呟いた。どうやら今まで黙って聞いていたセリシールも被害者が同じ女性だからか、数少ない友人だからか我慢できなくなったらしい。
「声キンキンして頭に響くんで話さないでください、腐った魚みたいな目して大した実力もないくせに実力者に喧嘩売って速攻で負けるくせにやることは老け面で女の尻追い掛け回すこと。ただの低俗なサルストーカーですね、あなたは」
当事者である2人もいきなりの発言にぽかんとしている。あえて無視していたのかクラディールはやっとセリシールの方へとその視線を向け声を荒げる。
「………キ、…貴様ァ!」
「だからうるさいから喋るなって言ったんですが。鬱陶しいゾンビMobみたいな外見して気持ち悪いです。臭そうなんで…というか臭いです、衛生面でわたしたち迷惑してるんで離れてもらえませんか。ストーカーしてる暇があればレベル上げたりいろいろすることもあるでしょうに」
言いたいこともいってちょっとスッキリしたセリシールはスッキリしたような顔をしているのに対し相手は一層怒っていた。血盟騎士団、ということで攻略組やら安全な街中ということでここにきた中層プレイヤーも野次馬としてみていたが全員が口をポカンと開けて唖然としている。見た目大人しそうな女の子が急に毒吐いたらだれでもそうなるが……。
「ふ…ふざけるなぁっ!!!貴様のような雑魚プレイヤーにアスナ様の護衛などっ!!」
「自慢するつもりはさらさらありませんけど、あなたよりかははるかに務まりますよ」
「………クソガキガァ……そこまででかい口を叩くなら、それを証明する覚悟があるんだろうな…」
イライラ度マックスの状態でクラディールはメニューを操作し、数秒でセリシールへと内容が伝えられた。その内容は『クラディールVSセリシールのデュエル』申し込みだった。このとき初めてセリシールは「ぁ」と小さく声を出しちらりとアスナの方を見た。どうやら今までギルドのことを考えず言いたいことを言ってしまったらしい。間違
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