スーパーロボット大戦OG外伝
0471話
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ら、残念ながら取引材料にはならないのでは?」
「そうだろうな。科学技術的にはリオンよりも低い筈だ。だが、リオンやゲシュペンストといったAMやPTとは違う設計思想の機動兵器だ。こう聞くと興味が無いか?」
「……ちなみに、その機体のお薦めの点は何なのでしょう? ガン・ルゥという機体は未知の物質が使われているとの事でしたが」
チラリ、と大企業の社長としての視線を向けてくるローズ。その視線に籠もっているのは冷徹なまでに自分達の利益になるかどうか、という点だ。
「そう、だな。その機体。ストライクダガーと言う名称なんだが動力炉がある種のバッテリーでな」
「バッテリー? また、時代錯誤な物を」
まぁ、核融合ジェネレーターや、その発展系であるプラズマジェネレーターを使った兵器を作っていればそう思うのも仕方ないか。
「確かに機動兵器の動力炉としては問題外だろう。バッテリー故に時間制限とかもあるしな。だがイスルギ重工が作っているのは、何も兵器だけではないだろう? 民生品の類には十分活用出来ると思うが? まさか民生品の類に核融合ジェネレーターを使う訳にも行かないしな」
「……確かに。ですがそのストライクダガーと言いましたか。それ程の価値を秘めているとお思いで?」
「確かにバッテリー自体は古い技術だが、だからこそそのバッテリーをメインにして開発してきた機体には価値があると思うがね。それと、こっちはおまけだがストライクダガー用に開発されたビームライフル、ビームサーベル、対ビームシールドをセットで付けよう。当然どれもこの世界では既に実用化しているものだが、違う設計思想故に得られるヒントもあるんじゃないか?」
その言葉には思う所があったのだろう。視線の圧力が若干ではあるが弱まる。
「まぁ、その件に関してはいいでしょう。では、最後の取引材料をお聞きしましょうか」
さて、いよいよ最後。そして最大の駒となるべき技術のお披露目だ。これをイスルギ重工が……否、ローズがどう判断するかによってこの取引の全てが決まると言ってもいいだろう。そう思いつつ、口を開く。
「最後の交渉材料。それは……魔法、だ」
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