スーパーロボット大戦OG外伝
0471話
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まずは食事にしましょう。アクセルさんが来るという事で、今日は板長も腕によりを掛けて作りましたのよ」
そう言って示されたのは、テーブルの上に載せられた和食料理の数々だ。寿司があるのは個人的に高ポイントだな。だが、洋風の屋敷の割にはコック長じゃなくて板長なのか。
ローズの勧めに従い、席へと着く。当然このテーブルにしても椅子にしても洋風なのだが、何故かこの場ではそれが妙に一体感を醸しだしていた。
「まずはシャドウミラーの無事を祝って乾杯といきましょうか」
笑顔で日本酒の入った徳利を差し出してくるローズだが、俺は首を横に振る。
「いや、残念ながらアルコールは好きじゃなくてな。お茶か何かにして貰えると助かる」
「そうですの、残念ですわね……」
そう言い、俺をここまで案内してきたハウスキーパーに目配せをするとすぐに部屋から出て行って数分もしないうちに戻って来る。その手にはお茶の入ったコップが乗せられていた。
「では、無事を祝って……乾杯」
「乾杯」
コツン、というローズの持つ盃と俺の持つコップが甲高い音を立てる。
その後はお互いに当たり障りのない世間話をしながら食事をする。さすがにイスルギ重工の社長が雇っている料理人と言うべきか、寿司にしろその他の料理にしろどれもが幾らでも食べられる程に美味かった。
そして食事が終わり、一段落した所で少し離れた場所にあるソファへと案内される。ソファへと腰を下ろすと、直ぐに先程とは違う20代程のメイドが紅茶を用意してそのまま部屋を出て行く。……交渉の始まり、か。
お互いに紅茶を一口飲んでから、まずはローズから口を開く。
「さて、それでは取引の内容を伺いましょうか」
口元には笑みを浮かべているものの、その目に宿っているのは冷徹なまでの商売人としての視線。まさに目は口ほどにものを言うって奴だな。
「そう、だな。まずは俺の目的から言った方がいいか?」
「そうしてくれると助かります」
「大まかには2つと小さい目的が1つある」
「では、まずはその大きい2つと言うのを聞かせて貰いましょうか」
紅茶を一口飲み、舌の滑りを良くしてから口を開く。
「まず1つ目。マオ社に忍び込んでヒュッケバイン等に使われているブラックホールエンジンの詳細な設計図やデータの類を盗み出したいので、それに協力して欲しい」
「……」
イスルギ重工最大のライバルでもあるマオ社の、最重要機密に近いであろう技術情報を盗み出すと聞いても眉をピクリとも動かさない、か。
「2つ目。ヒュッケバインMk-Vが2機あるのは知ってると思うが、そのどちらかの動力源であるトロニウム・エンジンの奪取に協力して欲しい」
「っ!?」
さすがにこれは予想外だったのか、小さくだが鋭
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