暁 〜小説投稿サイト〜
ぷよぷよ物語
ボクの記憶
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アルルは走り去ってしまった。
残されたボクとサタンは
アルルの姿が見えなくなってから話を始めた。

「ねぇねぇ、サタンのお城の中見てもいい?」
「フンッ、やけに馴れ馴れしいやつだな」
少し表情を曇らせてしまった。
でもボクはこの中が気になるんだ。
「しかし珍しい客人だ。入るといい」
「ありがとうサタン!」

それからボク達二人は
城の中を歩き回っていた。
ボクが何かを思い出せないことや
さっきこの世界にきたこと、
楽しいことが大好きなことなど
いろいろな事を話した。

「あ〜あ、み〜んな自分の中に夢を押し込んで
 もっと自由、そして全開にすればもっと楽しいのに!」
ふと思いつく。
「そうだ!ボクとサタンでもっと自由な世界をつくろうよ!」
「ほう・・・、悪くない。その話に乗ろう」
「じゃあ手始めにおじ様の好きなことしてみようよ」
「お、おじ様!?」
「だってもう家族みたいなものじゃないか〜」
「まぁいいだろう・・・。」
おじ様は半分諦めたように許してくれた。
そしてこの素晴らしい計画に乗ってくれた。

これからもっと楽しくなりそうだ!

「そうだな・・・私は嵐が好きだ。
 木々が荒れ、雨が滝のように降るのだ」
「ボクたちの力を合わせれば嵐を起こすのなんて
 楽勝だよ!!!」

僕とおじ様が空に手をかざすと
すぐに雲が厚くなり、雨が降り、
木々が揺れだし、雷が(とどろ)く。

「ほらね♪」
「第一段階完了、ってとこだな」
「どんどん行こっ」
「ならば次は・・・
 アルルと私のための素晴らしい空間をつくろう!」
「おじ様趣味全開☆」
「自由なのだろう?何をしてもいいのだ!
 フッハッハッハッハッハ!!」

やっぱり楽しくなってきた!



「この嵐は・・・・」
「アコール先生、どうしたんですか?」
「いえ、何でもないですよ。嵐がひどくなる前に
 アミティさんも早くお帰りなさい」
「はーい」

「おい、彗星の魔道士(レムレス)
「うん、この嵐の力は・・・・・」
「嫌な予感がする」
「シェゾはここであま〜いお菓子でも食べててね」

「りんごーー!」
「あ、アミティ」
「この嵐、なんだか原因があるみたい」
「原因?」
「アコール先生の様子がおかしかったの」
「それはとっても気になります」
「あれ?二人共?」
「アルル!久しぶり!とか言ってる場合じゃないんだけど・・・」
「この、嵐。なんだか原因があるらしいです」
「またサタンが何かしてるのかな?」
「ならそのサタンとやらの元に行くしかないですね」

「アコール先生!?」
「アミティさん。貴方のお家はこっちではないはずよ」
「ごめんなさい先生・・・。でも私、原因が
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