暁 〜小説投稿サイト〜
ぷよぷよ物語
ボクの記憶
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「ん〜、誰もいないなぁ」
ずいぶん歩き回ったけど、だ〜れもいない。
海、花畑、洞窟、草原・・・。
森の奥の奥の方まで来てしまった。
次はどこに行こうかな。

――――あっ!
女の子だ!ポニーテールの愛らしい子。
「ねぇねぇ、そこのキミ!」
「ぅわぁ!!ボクのこと?」
「そうそう〜、キミのこと」

こんな森の奥に人がいないと思ってたのか、
酷く驚かれてしまった。
「ボクはエコロ。さっきこの世界に来たんだ」
「(キョロキョロ)そうなんだ!ボクはアルル。よろしくね!」
アルルか、可愛らしい子だ。
でもさっきから周りをキョロキョロ見渡してる。
「ねぇ、何か探してるの?」
「うん・・・」
話を聞くと、黄色くて額に赤い宝石がついてる
ヘンな生き物を探しているみたいだ。

「もしかしてサタンに捕まっちゃったのかな・・・」
アルルが小声でボソッと、心配そうに言った。
「サタン?誰だい、それは」
アルルの話によると、そこまで悪人でもないらしい。
でもいつも変な建物を建てたりして
皆に迷惑をかけているとか。

サタンに会ってみたいな。
とっても面白くなりそうだ。

「じゃぁサタンの所に行ってみようよ」
「気は乗らないけど・・・・よし、行こう!」

森を更に進んだところで木々が急に開けた。
目の前には大きな崖が。
そこに橋がかかっている。
橋を見ていると、その奥に大きなお城が目に入った。

「ここがサタンのお城かぁ・・・・」
橋を渡ってきて城を目の間にすると
橋の手前で見たよりはるかに大きかった。
そう思っていると、目の前の扉が開いた。

「ア〜ルル〜???」
アルルの名前を呼びながら
中から変な角がついてるおじさんが出てきた。
でもこの人、すっごく大きな力を持ってるのが伝わってくる。
「この人がサタン?」
「そうだよ。いつもボクに馴れ馴れしくするんだ」
アルルは嫌そうな顔をしてボクの後ろに隠れた。

「いかにも、私がサタンだ。ところで君は・・・」
サタンはボクの事をじ〜っと見てきた。
「ボクはエコロ!よろしくね」
何かを察したように
サタンは軽く鼻で笑った。
それも束の間、アルルの方に歩み寄って
「アルルから来てくれるなんて光栄だ!」
「ボクはただカー君を探しに来ただけだよ!」
サタンはきょとん、とした顔をした。
「カーバンクルちゃん?いつもアルルと一緒じゃないか」
「そうなんだけど…どこかに行っちゃって」
「なるほど。しかしここにはいないぞ」
「そっかぁ、無事ならいいんだけどね」

その黄色くて額に赤い宝石がついている
ヘンな生き物の名前が『カーバンクル』っていうんだ。
話の流れで理解できた。

「じゃあボクはカー君探してくるね」

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