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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第205話】
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もあるかと思ったのだが拍子抜けだな」
「そうか、なら後はあのリーダーの身体チェックのみだな」
そう言って壁に叩き付けられたリーダーへと近付くと――。
「……っ。 グゥッ……!」
そんな呻き声と共に頭を振り、意識の覚醒を促すリーダー。
「意識を取り戻した? こいつ……タフだな、まあ……おじいちゃん直伝とはいえ、まだまだ体重移動も技も完璧じゃなかったからな……」
そんな静かな呟きも、店内に少し響く――まだ事態は解決してないため、スタッフも客も全員が震えている。
「クッ……こんなガキどもにっ。 ――ふざけるなぁッ!!」
そんな怒りの声をあげ、予備のハンドガンを取り出す動作に入るが――。
「遅いッ!!」
「なっ――」
テーブルに置かれた金属製のトレーを手に取り、リーダーの顔面へと投げると軽快な金属音と共にクリティカルヒットしたのか、頭をぐるぐる回しながら白目を向いて完全ダウンした。
「……ったく、大人しくしろよ。 だいたいそんなので人を撃てば更に罪が重くなるだけだってのにさ」
言ってから握られた拳銃を奪い取ると、ラウラに手渡す。
「ヒルト、念入りに調べて警戒も怠らないでね?」
そう俺の身を案じるシャルも、警戒を解かずに厳しい表情で気絶したリーダーを見つめていた。
「……武装は奪い取った。 ヒルト、危ないときはこれで黙らせる」
「……出来れば撃つのは最終手段でよろしく」
渡した拳銃を構えるラウラにそう言うと、静かに頷く。
リーダーの身体を触り、ポケットから弾装を奪い取って革ジャンを脱がすとそこにはまさかの腹マイトよろしく、プラスチック爆弾が腹巻きの様に巻かれていた。
「ぅおいっ! ……銀行強盗するのに何で腹に爆弾巻いてるんだよ……」
「む。 ……ヒルト、処理はわかるか?」
「……大丈夫、授業の爆弾処理に比べたら子供のおもちゃみたいな出来じゃねぇか――よっと」
そういって導線、信管と無力化していき、革ジャンに入れていた起爆装置もシャルに渡す。
……本当、つい二月までは普通の中学生だったのに、まさか今爆弾解体してるとは夢にも思わなかったよ。
腹に巻かれた爆弾も没収すると、俺は針金でリーダーの指をキツく縛り上げる。
「む? ……ヒルト、それは何処で教わったのだ?」
「ん? ……あぁ、親父だよ。 こうすればそうそうほどけないし、無理すれば指が切断されるからな」
「成る程、教官からか。 ……私は、教官からはサバイバル技術しか教わっていないからな……」
「……いや、自分の子供にこんなの教える親も大概だと思うがな」
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