第13話
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華麗にスルーした。
「おのれェェェ!上だ!!」
「いや、下だァ!!」
「上と見せかけて下だ!!」
「下と見せかけてやっぱり下だァ!」
「ストレートに下だ!」
上下動のみではあるが、壮絶なタマの打ち合いが繰り広げられている。
「いだだだだだ!
オイ、てめーら結局2人とも地面に叩きつけてるだけじゃねーかァ!!」
そのツッコミを聞いてもなお、しばしの間床にガンガンと叩きつけていたのだが、ここで漸く勝負が付かないことに気付いたようだ。
「グッ、このままでは埒があかぬ・・・イタチ、一つ提案がある!!」
「何だ、ナルト君!!」
「幸いにもタマは2つあるんだ。
ここは右のタマをオレ、左のタマを貴様のモノとし、各々操ろうではないか。」
「何でだァァァァ!
何で人のキ○タマ勝手に分け合ってんだァァ!!」
「面白い・・・右左のタマを各々が操り戦わせ、勝敗を決しようと言うのだな。」
「何で戦わせるんだ!一体、何の対決!?」
サスケの必死のツッコミも虚しく、壮絶な空中戦が始まった。
「ゆけぇぇ!サスケェェェ!」
「誰がオレだよ!?」
「行けェェェ!ユウスケェェ!!」
「さり気にちなむな!!」
右へ行ったと思ったら左へ、左に行ったと思ったら右へと目まぐるしく場所を変えて激しい戦闘を繰り広げている。
この勝負は最早、タマに思いを乗せたタマによる代理戦争である。
激しくぶつかり合うタマとタマ。
果たして勝利を収め、玉座に就くのは右か?左か?
「いだだだだ!
マジ潰れるっっ!!やめてくれェェ!!
誰か、奴らのケンカを止めてくれェ!!」
サスケは必死に叫んだ。
もう股間が耐え切れない・・・痛みに耐え切れないと。
そして・・・願いは叶った。
「ん?イタチ、まだ手古摺っているのか。」
丁度、ぶつかり合っているところの上の空間から仮面を付けた男が突如として現れた。
そして、その男はタマを思いっきり潰す形でその場に着地した。
サスケの願いは叶ったのだ・・・最悪の形で。
そして、玉砕されてから少し間を置いて、サスケも白目を剥いて玉砕(気絶)した。
「「・・・許せ、サスケェ・・・・・・。」」
妙な程イタチとナルトのセリフはハモった。
殺伐としていたとは思えない空気に様変わりしてしまった現場に、仮面の男も少し戸惑った様子を見せる。
「と、とりあえず、コイツらの記憶を消さねば・・・。」
「いや、この子なら大丈夫だ。
サスケだけ加筆修正してくれ。」
「・・・わかった。お前は先に行ってろ。」
「ああ・・・。」
イタチは仮面の男の言葉に頷くと、里の門を目指して走り出した。
ナルトもそれに付いて行く。
「ナルト君、何故付いて来るんだ?」
「いや、イ
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