第13話
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と自称しているにも拘らずである。
『もっと便利な能力が使えるんだから別にいいじゃないか』とか思うかも知れないが、そういう問題ではない。
要は、自分のプライドが許さないのである。
『という訳でぇ・・・イタチの眼をくり抜いちゃおー♪』という訳にはいかない。
サスケの精神的成長のためには、イタチの眼がサスケに移植される必要があるからである。
じゃあ、どうするのか。
その答えは、今はあえて伏せておくとしよう。
とりあえず、目的を達成するためにイタチと仲良くなったのである。
最初の出会いは甘味処であった。
丁度、イタチはぜんざいを食べているところだった。
ナルトは「いま食べているものは美味しいか?」とイタチに問い掛け、それに対して『答え+α』が返ってきた。
その回答を起点として、それに枝葉を付けていく感じで会話を発展させて気を引けたおかげで、一気に『赤の他人』から『気の合う知り合い』にまで関係を前進させることに成功したのである。
そこからはもう、『友達』になるまでは早かった。
度々甘味処で会うようになってから、何時の間にかイタチからの誘いで度々甘味処めぐりをするようになっていたものだから、最初の出会いからここまでの過程を考察するに、イタチには社交的且つ人懐こい面もあることが判明した。
数日後、ナルトはイタチの住む家に招待された。
どうやら、イタチはナルトにお茶を立ててくれるらしい。
偶々その時、当主のフガクが家にいたのでナルトは一応挨拶したのだが、それがいけなかった。
何故か知らんが、親馬鹿な話に長々と付き合わされるハメになってしまったのである。
話の内容はサスケやイタチの自慢話ばっかりなもんだから、ウザったくてしょうがない。
とりあえず適当に相槌を打って話を聞いてやっていたら、何時の間にか外はすっかり橙色に染まっている時間になっていた。
日が山に半分程沈んだ時にやっと、長い自慢話が終わった。
それと同時に、部屋を仕切る1枚の障子が乱雑に開かれた。
パッと視線を向けると、そこには、眼に3つの勾玉の模様を浮かべた鬼人が片手に柄杓を持って立っていた。
それを見てフガクは初めて悟った。
何のためにナルトが家に来ていたのかを・・・。
鬼人はキレた。
2人でお茶を飲んで有意義に過ごすはずだった時間をものの見事に潰されたからである。
鬼人が来てから数十秒後・・・フガクは木魚と化したのであった・・・。
収拾がつかなさそうだったので、ナルトは今回食べるはずだった手作り羊羹を仕方なしに手渡して帰った。
帰り際に、「ウチの父が迷惑を掛けた。本当にすまない。気が向いたらいつでも遊びに来てくれ。」
とイタチに深々とお辞儀をされて言われたのであった。
この口実により、うちは一族の居住区に自由に出入
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