暁 〜小説投稿サイト〜
トライアングラー+α
六話
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向にあたらない。





「シェリル!」

「バリー!!どうなってんのよこれ!」

「どう見たってバジュラだろうが!ここは危ないから避難しろ!」

「嫌よ!まだ私のライブは終わってない!」

「バカヤロウ!命とライブどっちが重要なんだよ!クソっ!」

会話の途中で、バジュラが突っ込んできた。バリーのバルキリーと、取っ組み合いになるような形になった。

そのバジュラの腹にゼロ距離でガトリングを打ち込むが、中々倒れてくれない。

「うぉぉぉ!!」

最後にとどめのナックルで沈めた。

「…シェリルは!あのバカ…!」

当のシェリルはというと、ステージの後方に走っていくところだった。

「どうなっても知らんぞ!」

シェリルを守る為には…この戦いを早く終わらせなければならない。








「シェリルさん!?」

「アイツ!バリーさんにピックアップされたんじゃ…」

ステージを疾風の如く走るシェリルに、アルトのバルキリーに乗ったランカが、気づいた。


「ハァ…ハァ届けるのよ!歌を!」

「シェリルさん…もしかして…歌おうとしてるのかも…アルト君!降ろして!」

「バカ言え!そんなことしたら…」

「いいから!」

ランカには珍しく、強い口調で放った。

「…仕方ないな…シェリルの所に降ろすぞ!」

そうすると、バルキリーをステージ後方、シェリルが歌う場所へと向かわせた。







「アルト…バリー…この宙域にいる皆…」

スッとマイクを構える。

「アタシの歌を聴け!!!!!」

シェリルノーム、特別ライブの開催だ。


♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪


「やっぱり!シェリルさん歌ってる!シェリルさん!!」

「ランカちゃん!さぁ…乗ってくわよ!」

♪〜♪〜♪


「歌だと?」

「それにコノ声…ランカちゃん!」

「旦那!何でかしらねーが、ランカちゃんの歌でバジュラが弱ってる!ここらで幕引きと行こうや!」

「そのようだな…アルト!バリー!お前らに任せるぞ!最後の仕事だ!」

『おう!!』



ランカリーと、シェリルノーム。二人の歌姫の活躍で、沈静化したバジュラを、SMSスカル小隊が駆逐した。

しかし…フロンティアの被害は甚大で、復興を余儀なくされた。



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