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桐乃は...
2話
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 「あんた起きなさい。桐乃が何度も起こしたのに起きようとしないって行って来たんだから―――――って起きてるじゃない。」

 お袋が勢いよくドアを開けて入ってきた。

 「お、お袋か。いきなり開けんなよ。」

 「何?もしかして朝からエロ本?」

 「ち、ちげーよ。ただ着替えてただけだよ。」

 「本当かしら。」

 「本当だよ。」

 あ、おほくろも桐乃の変化に気付いてるかも。

「な、なあお袋。変な事聞くけど、桐乃が昨日の晩と比べて変わったよな。」

「はぁ?何言ってんの?寝ぼけてる?」

 「それはマジで言ってるのか?」

 「当たり前でしょ。桐乃は特に変わってない。変なこと言ってないでさっさと食べに来なさい。」

 ここまで否定するってことは、変化に気付いてるのは俺だけか。お袋が気付いてないとなると他の奴らも気付いてないだろうな。

 「兄貴、ちょっと聞きたい事があるんだけど。」

 「ん?なんだ?」

 「今話してたのを聞いちゃったんだけど、私が昨日の夜と変わったって?どうゆうこと?」

 う、聞かれてたのか。

 「い、いや何もないって。お袋が言ってたように、寝ぼけてたのかも。」

 「言って。」

 珍しく突っ掛かってきた。

 「い、言ってもいいのか?」

 「うん。」

 目が本気だ。こんな目をした桐乃は初めてみた。

 「ホントに大丈夫か?」

 「しつこい。早く言って、お互い遅刻しちゃう。」

 「んじゃ言うぞ。...今のお前はめちゃくちゃ可愛い。冗談抜きでだ。」

 「可愛いって///」

 「だが、昨日の寝るのお前は...。」

 口籠った。

 「ん?どうしたの?」

 「ここが一番言いにくいが、本当に後悔しないか。」

 本当に言いにくい。というか、言いたくない。特に、桐乃には、だ。

 「うん、何があっても大丈夫。」

 この言葉を聞いて俺も覚悟した。

 「そうか、よし。...昨日の晩のお前は、今と違ってブサイクだった。」

 「ブサ...イク...。」

 すごく絶望した顔をしていた。

 「ああ。これが話した話だ。まぁ、ここまでお袋には話してないけどな。」

 「冗...談...でしょ?」

 「いや、冗談じゃない。といっても、確認のとりようがないがな。」

 「うっ...うっ...。」

 桐乃を泣かせてしまった。

 「お、おい。泣くなって。」

 といっても無理な話だが。自分が最悪な事を言ってしまったのにな。

 「うん...ごめん。後悔しないって...言ったのに...。」

 嗚咽しながら大粒の涙を流していた。
桐乃の泣き顔を見るのはい
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