第一章 王国の英雄1
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らな。しっかり練習するように。」
師匠はそう言い残すと、今日は終わりだといいながら立ち上がり村へ歩いて行った。
夜が明け明日に控えるモルル大会の会場、モルルの街まで旅立つ。
師匠は道中一言も喋らない。
街に入り宿を探して部屋に向かう。
明日の大会に緊張しているのか、日もくれないうちに瞼が落ち眠りについた。
大会の日の朝。
まだ日は登ったばかりで肌寒い。
昨日早く寝たせいか、目が覚めてしまった。
フレッグも横に座っている。
朝靄が立ちこめる中、二人で軽口を叩き合う。
ふと、フレッグが真顔に戻り話し始めた。
「俺、どうすればいいのかな…」
「何を?」
「今日の大会さ。もし、二人で決勝に残ったらどうしようかなって…」
「そんなの決まってるだろ。」
フレッグが此方を向き、目が合う。
「全力を尽くすのみだ。」
俺は言い終わると、さてとと言いながら立ち上がる。
「もう少しで大会だ。少し街でも散歩しようぜ。」
「あぁ」
フレッグも立ち上がり二人で街へ歩いて行った。
第一話 (完)
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