『第二話』
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の額に右手をかざす
突然、影を中心に黒い―――漆黒の光が広がった
魔法陣―――そう言うのが正しいだろう。魔法陣は輪の中に六芒星が描いてありそれが漆黒に輝いていた
「―――我、魂を誘いし者也―――」
影は呟き始める。それは呪文にも、詩にも聞こえた
「―――この者、まだ死にゆく運命(さだめ)にあらず―――」
その声は、とても優しいものだった
「―――この者、未だ果たすべき運命に有り―――」
その声は、とても温かいものだった
「―――汝が魂、再び器に宿りて生を成せ!」
言い終えると同時に、漆黒の光が部屋を包み込んだ
光が治まると男性に変化があった
けがは多くが治っていて深かった傷も大分浅くなっていた
顔色もいくらか良くなっていた
「……ふぅ、うまくいった」
[おい、大丈夫か?]
「あぁ、平気だ。……まだやるべきこともあるしな」
影はネックレスの言うことに答えながらも部屋の隅を睨みつける
なにかがいた
それをあえて言うのであれば ―――闇黒―――
ただそこにあってあらゆるものを呑み込む闇黒
影は闇黒を睨みつつネックレスを握りしめ、呟いた
「ソウル……トリガーオン」
呟きとともにネックレス―――ソウルが輝き姿を変えていったものを握りしめた
それを闇黒に向ける
「邪魂……拘留」
その言葉とともに闇黒は引き寄せられるようにじりじりと影の方へ進んでいく
そして影の持っている姿を変えたソウルに触れるとそのまま吸収された
拓斗side
「お仕事終了っと……」
邪魂を拘留し終え、ソウルを待機状態に戻しそう呟いた
[じゃ、俺は眠るから]
「あぁ、お疲れ様」
ソウルに返事をすると宝石が普段よりも輝きが小さくなった。ソウルがスリープ状態になった証拠だ
(さて、俺も帰るとするか)
そう思い窓に手をかけ
「君は……誰だ?」
背後の男性―――高町父の声がした
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